2024/11/27 

中学2年生 学級通信 №41

特別修養会 -チャペルディー 11/14

11月14日(木)は、「チャペルデイ」でした。高校3年生のパイプオルガンの前奏から始まり、賛美歌も高校3年生が伴奏してくれました。そして、「ハンドベル・クワイア」による『Amazing Grace』の演奏がありました。また、「ダウド・アンサンブル」は『球根の中には』を演奏しました。このチャペルデイに向けて、いつも以上に力を入れて練習を重ね、演奏してくれました。

まず、校長の小西先生のメッセージ「バイアスから自分を解放する」を紹介します。                                                                                             

絵本作家の五味(ごみ) 太郎(たろう)さんの「正しい暮(くら)し方読本(どくほん)」の中から「正しいマラソンの走り方」を例に、いろんな思いを抱きながら走る人々、どれも正しいマラソンの走り方であるということをお話しされました。あわせて、川内(かわうち) 有(あり)緒(お)さん著「目の見えない白鳥さんとアートを見に行く」を例にお話をされました。白鳥さんの鑑賞スタイルは、「見える人」と会話をしながらアートを味わうこと。「何が見えるか教えてください。」という全盲の白鳥さんと対話しながら美術作品を見ることで、これまでになかった視点で、さらに深く鑑賞できます。そして、「白鳥さんと美術館に行くと楽しい。」と感じていくのです。これらの例から、「バイアス」ということについて考えていきました。

私たちは皆、バイアスを持っている。バイアスとは、バイアスカットというように、布の斜めの裁断の仕方で、転じて、「斜めから見ること、先入観」という意味で使われます。「思い込み」により、生きづらさが生じる、だれもが生きやすい生き方を求めることが大切。具体的には、今取り組んでいる清和RUNのバイアス(しんどい、走るのが嫌といった先入観、思い込み)を除くには、風を感じながら気持ちよく走れるスピードがあり、それが毎日の練習を通して見つかる。というお話をしてくださいました。

続いて、講師に上島(かみじま) 一(かず)高(たか)先生(日本基督教団松山教会 主任牧師、松山東雲女子大学 特任教授)をお招きし、「あっ、うたが うまれた」と題した講演をしていただきました。『ぐりとぐら』で有名な中川李枝子さんの『なぞなぞえほん』や、同じく中川さんが作詞された「さんぽ」(「となりのトトロ」のオープニングテーマ)を取り上げながら、歌を交えた楽しいお話をしていただきました。一緒に歌ったり、立って足踏みしたりしながらの参加型で、チャペルが和やかな雰囲気に包まれました。賛美歌「主われを愛す」の方言バージョンが紹介されたり、上島先生がご持参くださったマイギターでの演奏があったり、オルガンを弾きながら一緒に歌ってくださり、上島先生の美しく大きな歌声がチャペルに響き、生徒たちも声を合わせて歌いました。互いの声を聞き、リズムを合わせて歌う楽しさを実感できる時間でした。 

上島先生のお話については、下の生徒たちの感想でくわしく紹介します。

チャペルディの感想を紹介します

・今日の上島一高さんの話を聞いて、言葉は大事だなと思いました。これから、おばあちゃんや家族に対しての言葉遣いに気を付けたいです。

・まず、アンサンブル部の演奏とハンドベルの演奏が、すごくきれいでした。校長先生のお話もすごく良かったと思います。上島一高先生のお話は、全体的に楽しい雰囲気で、私も楽しかったです。いろいろなお話を聞けて、とても良い時間だったと感じました。「天の国はダンスの国。」すばらしく良い考えだと思いました!みんなが楽しくおどればかならず平和の国は出来あがると思います。天災はしょうがないけれど、人災は、だんだん減っていく世の中がいいな、と思いました。

・私はハンドベルで「Amazing Grace」を演奏しました。8月にも一度演奏していたので、それほど緊張せずできました。練習でよくまちがえていたところをぎりぎり鳴らせたのでよかったです。校長先生のお話の「目の見えない方の補助としていっしょに美術鑑賞をして本当の美術鑑賞を知った。」という言葉を聞いて、自分がなにかを“してあげている”と思っていても、相手に大切ななにかを“おしえてもらう”こともあると知りました。講師の上島先生のお話の一つに9月11日のアメリカの同時多発テロの話がありました。そのテロの1週間後につくられた歌が多くの人の心にとどいたと話していて、英語の授業で東日本大震災のときに、やなせたかしさんのアンパンマンのマーチが人々を元気づけたという話をしていたことを思い出して、歌には、人を励ましたりする力があるんだと思いました。

・ハンドベルの演奏は、高い音から低い音まであるたくさんの音色が、指揮に合わせてキレイにまじり合っていたので、「団結力」がすごいな、と思いました。

 走る時、自分に合った走り方、スピードを見つけることで「バイアス」がなくなると知りました。今は清和RUNの時期なので、私も自分に合ったスピードなどを見つけていきたいです。

 みんなの声を聞いて歌い、リズムを合わせて歌うことが「一緒にうたう!」ということも知りました。

 「主われを愛す」の賛美歌には、大阪バージョンや新潟バージョンがあったので、ビックリしました。歌詞に言葉を付け加えていたり、もともとの歌詞の言葉を変えて新たな言葉にしていたりと、たくさん「アレンジ」していておもしろかったです。

 「S・D・G」のローマ字を見た時、一瞬「SDGs」のことかと思いましたが、全くちがいました。意味は、「ただ神にのみ栄光

・今回は、上島先生が歌についてお話をしてくれました。歌はみんなが歌って成立するものであるといっていました。上島先生は、今日、いろいろな歌を、ギターで演奏してくれましたが、最初はやる意味がよくわかりませんでした。でも、実際に歌ってみると、チャペルにいる一人一人が一つになった感じがしました。先生が、最初は小さくても、育って大きくなっていくというのは、一人だけではなく、また一人、また二人と、歌っている人が増えて、やがて心が一つになることだと思いました。このことは、戦争のことにも関連するということです。心を一つにして、全員が歌やダンスをすると、戦争は起きない、だから私は、今回のチャペルデイで学んだことは、心を一つにし、全員が大きな声で、歌う、そのことにより、世界は少しずつ、平和になっていくんじゃないかと思いました。校長先生の話では、ぱっと考えると悪く思えても、実際やってみると、その偏見は、変わる、だから、何事にもチャレンジする、清和RUNを行う意味がわかりました。

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