清和女子中高等学校。創立113年の高知県の私立女子校。キリスト教主義の中高一貫校です。
2025/06/12
聖書 コリントの信徒への手紙Ⅱ 12章9節
一瞬一瞬の選択肢で「普通」を選べないことは私にとってたくさんあります。
このお話の原稿も、前日になっても完成せず「出来ていない」と校長先生に伝えるのにも
時間がかかってしまいました。
できるはずと思っていた話の内容は進まず、昨日の夕方、学校が閉まる間際になってようやく校長先生にできていないことを伝え、アドバイスをもらいました。
「言えばこんなに簡単に物事は動いたのか」と毎回そう思うのに、やっぱり自分の「苦手」や「できないこと」を話すのには勇気が必要だと感じます。
今日の聖書箇所では「大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう」とあります。
イエスさまは「弱さ」をも愛してくださると言いますが、自分にとっては良い点とはどうしても思い難いものです。
けれど、弱さを表すことができる、自分から相手に自分の弱さを見せることができることは、相当な強さであり自分を認める勇気でもあると感じます。
そしてその強さに踏み込む勇気を持てたときに、私たちには新しい道、恵みが与えられるのだと学びます。
4月から始まった新しい学年も、気づけば2か月が経ちました。
授業、行事、朝の礼拝、清和では様々な時間を共に過ごして、自分と、そして人と向き合います。
そんなひとつひとつの中に、誰かに心を打ち明ける、そして誰かの心に耳をすませる、その勇気があれば、日常は小さくても確かに変わっていくのかもしれないなと感じます。
弱さを恐れない、自分自身を伝える勇気と強さを持ち続けようとする意識から日々を切り開いていきたいとそう思います。