清和女子中高等学校。創立113年の高知県の私立女子校。キリスト教主義の中高一貫校です。
2021/07/27
7月12~19日まで、夏期プログラムとして『ともに生きる』をテーマにそれぞれのクラスで活動をしました。
中学生は『あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する』という大きなテーマから、「弱さとともに生きるには」「耳の不自由な人々とともに」「Free from the barrier」として、老人体験や車いす実習で感じたことをまとめたり、聴覚障がいをもっている方の生活や手話、バリアフリーについて学んだりしました。
高校生は各クラス、さまざまなテーマをあげ、考える時を持ちました。
新型コロナウイルス感染症による私たちの生活の変化、これまでと今、そしてこれからについてまとめたクラス。
動物や環境、LGBTQ+など今、現実としてある問題に触れ考えを深めたクラス。
世界の子どもたちの現実を見つめ、貧困や児童労働について考えたクラス。
エネルギー・水問題から、地球にやさしい建造物としてのワーカウォータータワーについて考えたクラス。
それぞれのクラスが、さまざまな方面から1つ1つの事柄に向き合い、それぞれにわかるように発表をしてくれました。
発表方法もさまざまで、なるほど、と考えさせられるものも多くありました。
『ともに生きる』というテーマから強く考えさせられたことは、この根幹には「自分・私」というものがいるということです。
私たちは一人では生きられません。
どんなに強がっても、どんなに1人で大丈夫と思っても、まったくの1人で生きることはできないのです。
「ともに生きる」ことを考える時に、大切なのは私という存在そのものを通して、自分の周りにある事柄と「ともに生きる」ことが求められていることを忘れないということなのだと思います。
今回、いろいろな事柄について学ぶ機会を得ることができました。
興味を持って調べたこと、初めは興味があまりなかったけれど、取り組むうちにいろいろ知りたくなったこと、もっともっと知識と知恵を身につけて何かに活用したいと思ったこと、そうして生徒1人ひとりが考えたことの先に、私たちの生きる世界が「ともに生きる世界」になるヒントが隠されているように思います。