礼拝の話

2020/03/10 

3月10日(火)聖書 コヘレトの言葉 3章1~2節

最近、時間が経つのがとても速く感じます。

仕事に限らず、読書や遊びをしていても「え、もうこんな時間か」と焦ります。

小学1年生の頃は1日がとても長く感じ、遊んでも遊んでも1日が終わらないので、毎晩疲れ果てて眠りました。

それが、気が付けば小学校を卒業し、中学校・高校を卒業し、大学まで卒業。

高校入学から大学卒業までは光の速さで時間が進み、中学校の理科の先生が言っていた「年をとるに連れて、時間の進みが速く感じる」という言葉がはっきりと分かりました。

子どもの私は「そんな訳あるか!」と思っていましたが、本当でした。

「年をとるにつれて、時間の進みが速く感じる」というのは、19世期の心理学者ジャネーさんが唱えた仮説で、ジャネーの法則と呼ばれています。

この法則によると、時間の過ぎる速さは年齢に比例して加速していきます。

例えば、1歳の頃と比べて、5歳で5倍、10歳で10倍も時間の進みが速く感じるそうです。

「そりゃ速く感じるわ!」と納得がいきます。

この「時間」に関して「時は金なり」という有名なことわざがあります。

時間はお金と同じくらい貴重で大切なものだから、できるだけ有意義に使い、何もせず無駄に過ごすことのないようにしようというのが全体的な意味です。

「時間はお金じゃ買えないよ」と言う人がいますが、私は基本的に時間はお金で買えると思っています。

なぜなら、時は(=)金なり、時間=お金だからです。

この2つの間でやり取りができるということです。

例えば、宝くじで7億円くらい当たったとして、上手にそのお金を使っていけば、一生働かずに済むでしょう。

働くという時間が空きます。

ご飯を作るのも、部屋を掃除するのも、買い物も全部お金を出して誰かに頼むことができます。

頼まれた人は自分の時間を売り、頼んだ人は時間を買い、その空いた時間は自分の自由な時間になります。

空いた時間を有意義に使えば、まさしく「時は金なり」の意味と一致します。

このように考えると、基本的に時間はお金で買うことができます。

でも例外があります。

人間には、生まれてから死ぬまで限られた期間しか与えられていません。

その与えられた期間を超えて時間を買うことはできないのです。

つまり、生きている内は時間が買えても、死んだ後に10000円で1時間寿命を伸ばすなんてことはできないということです。

そしてもう1つ、一度使った時間を買い直すことはできません。

ビデオテープのように時間を巻き戻すことはできませんし、タイムマシーンで過去に戻ることもできません。

人間には限られた期間しか与えられていないのです。

だから時間を大切にしてほしいと思っています。

コロナウイルスの影響でいつもなら学校にいる時間がまるごと空いている状況です。

技術や文化がミサイルのような速さで発展し、効率化や短縮化、時間的なスピードが求められる現代社会でこれほど時間が空いている状況は滅多にないでしょう。

こんな状況だからこそどうか、この時間を上手く活用してください。

今まで忙しくて出来なかったことを始めてもよし、新しいことにチャレンジするもよし。

しっかり休む時間も、各教科の課題に取り組む時間も十分にあるはずです。

私は、今まで時間が無いと言い訳して逃げていた、筋トレに挑戦しようと思っています。

休校期間中のこの時間が私たちにとって有意義なものになることをお祈りしています。

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