礼拝の話

2021/01/20 

1月19日(火)聖書 使徒言行録 2章17節 家庭科 青柳

高校3年生は明日からの卒業試験を終えると、清和を卒業しそれぞれの歩みを始めます。

この朝の礼拝も残すところあとわずかです。

何だか感慨深く感じ、自分の高校卒業のことを思い返してみました。

すると、今日の聖書箇所「若者は幻を見、老人は夢を見る」という聖句がふと頭をよぎりました。

この聖句は、私が高校を卒業するときに、小西校長先生からいただいた言葉です。

正直、この聖句を初めてみたとき、意味が分かりませんでした。

今回、この聖書の箇所が頭に浮かんだので、私なりにちょっと勉強してみました。

ここで出てくる「幻」は、日本語を辞書で引くと「実際にはないのに、あるように見えること。また、間もなく消えるはかないもの」とありますが、英語の聖書を見ると、「vision」という言葉で表されていました。

「vision」は日本語に訳すと「展望」です。

ここで、ようやく校長先生がなぜ卒業を控えた私にこの言葉を送ったのか、なんとなく心にすとんと落ちるような気がしました。

卒業し、自分の希望や理想、展望をもって歩むためのエールなのだと思いました。

高校を卒業して13年、卒業の時期になるとなんとなく思い返していた聖句ですが、この言葉を深く考えたのは初めてでした。

この聖句を送ってくださった真意を知りたくなり、校長室へ行き「私は卒業の時、この聖句を校長先生からいただきました。なぜ、この聖句を送ってくださったんですか?」と尋ねました。

すると校長先生は、「なんでやったかなぁ。でも君たちの学年を見て祈りを込めてこのメッセージを送ったんやなぁ。将来のことを聞かれると、みんな職業を答えるでしょう。でも、大切なのはなにになるかではなく、どのように生きていくのかということ。希望の職業に就くことが大切なのではなく、その職業としてどのように生きていくかが大切であり、それが「vision」なんだ」。

時間にしたらわずか10分程度のことでしたが、この時間が今の私にとってはとても大切な時間でした。

私は、昨年度から進路部長として皆さんの進路にかかわってきました。

進路指導というのはなりたいものになるためにどこの大学や専門学校に進学するか、就職するか…学びたいこと、やりたいこと、追求したいことを聞きながら進路指導を行っていきますが、なりたい職業に就くことをゴールとして捉えないでほしいと思います。

なりたい職業に就いたうえでどのように生きていくか、そのビジョンを考え追求していってほしいと思います。

この「どのように生きるか」ということは、とても壮大なテーマです。

私自身、その答えを明確に持っているわけではありません。

しかし、どのように生きるかと問われたとき、頭に浮かぶ聖書の箇所が3つあります。

「隣人を自分のように愛しなさい」

「喜ぶ人とともに喜び、泣く人とともに泣きなさい」

「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。」

この3つの聖書箇所は、私がまだ高校生でクリスチャンではなかったときに、皆さんと同じキリスト教の高校に通い、朝の礼拝や聖書の時間で聞いたものでした。

これらの聖書箇所を心にとめていても、その通りに生きられているかと言われれば、できない時も失敗する時もありますが、私はこの聖書箇所が生きる上での指針のようなものだと感じています。

この聖書箇所に出会ったからこそ、今の自分がいると思います。

そう考えると、この朝の礼拝も清和の進路指導の大切な1つだと思います。

皆さんは、高知県で唯一のキリスト教を大切にしている学校で中高生時代を過ごしています。

朝の礼拝は皆さんの心に、生き方のヒントが引き出しとしてしまわれていく大切な時間です。

高校3年生にとっては、こうして毎日朝の礼拝を受けることは卒業後ないかもしれません。

しかし、皆さんは3年間、6年間をかけて心に生き方のヒントの引き出しをたくさん積み重ねてきたと思います。

生き方に悩んだり、躓いたりしたときは立ち止まって聖書を開いてみてください。

みなさんの心の中の引き出しが、皆さんを助けてくれるはずです。

私は13年越しに、高校卒業時に送ってもらった聖句の真意が少しわかったような気がします。

まさか小西先生が自分の勤める学校に赴任され、この聖句に関して話しをするなんて、高校生の私からしたら全く想像できなかったことです。

しかし、今、このタイミングでこの聖句について考えることができたこと、今日礼拝でこのお話ができたことは、私の人生において必要な時間として与えられた時間だと思っています。

今度は、私が皆さんに祈りを込めてこの聖句を送ります。

「若者は幻を見、老人は夢をみる」。

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