礼拝の話

2020/01/09 

1月9日(木)聖書 コロサイの信徒への手紙 3章12節 日本基督教団 土佐教会 成田信義牧師

四国は愛媛の出身の作家、大江健三郎さんの著書『新年の挨拶』に「チャンピオンの定義」というタイトルのエッセイに、高校生の頃にお兄さんから英英辞書『The concise Oxford Dictionary』を買ってもらった思い出話が紹介されています。

英語が大好きだった大江さんは嬉しくて、Aから順番に、一つ一つの単語に色々ある意味を、ご飯を食べるのも忘れて夢中になって読み進めたそうです。

あきれたお兄さんに「何か辞書におもしろいことが書いてあったか」と聞かれ、彼は「面白い言葉を見つけました。チャンピオンという言葉の定義です。」と応えます。

辞書曰く「チャンピオンとは、誰かのために代わって戦う人。あるいは何かの主義主張を代弁する人。擁護者。」と定義されていたそうです。

誰かのために代わって戦う人、かばい守る人、自分を誇るのではなく、誰かを生かし輝かせるために闘うチャンピオン。

このような本来の意味合いのチャンピオンには、勝ち負けを超えた、チャンピオンの中のチャンピオンとしての究極の姿があるように思います。

本当のチャンピオンとは、人の心を温かくし、やる気を起させ、何とかのその思いに応えたくなってくるやさしさを引き出すチャンピオンなのではないでしょうか。

だとすると、私たちにとっては主イエスこそ、この世界と私達一人一人のチャンピオンなのではないでしょうか。

この世界には今日も、国や立場の違いによってお互いが自分達だけの正しさを振りかざして正当化される戦争があり、何人のいのちも等しく大切なのに、大切にされるべきいのちと大切にされなくても仕方のないいのちの区別する不公平が続いています。

私たちも、私が私であることが嫌になったり、何をすべきかわからなくなったり、今にも消えていなくなりたくなるよう寂しさに潰れそうになる時があります。

このような世界や私達のために代わって闘い、本当のことを語り、かばい守るために生き、この世界と私達を生かし輝かせるために十字架にかけられてまで闘ってくださったのが、あの主イエスだからです。

それゆえに、心を温められ、やる気を沸き立たせ、素直に何とかその思いに応えたくなってくるやさしさを引き出すことの出来る、みんなの存在だからです。

いささか、滑稽に響きますが、聖書は主イエスこそ、この世界と私達のために闘い、本当の真実で私達一人ひとりの存在を守るチャンピオンであることを物語っています。

清和学園は、私達のチャンピオンである主イエスを誇りとし、憧れとする学園です。

ここでの出会いと学びは、今度は私達一人ひとりが自分の中に、誰かを生かし輝かせる小さなチャンピオンを見出すための、一つ一つがチャレンジとなるはずです。

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