清和女子中高等学校。創立113年の高知県の私立女子校。キリスト教主義の中高一貫校です。
2020/01/17
2020年が始まって2週間、高校3年生の卒業礼拝も近づいて来ました。
この学校で皆さんは、毎朝のチャペル、授業、部活動、友人関係などで色々なことを学んだと思います。
1つの昔話をご紹介します。
遠い昔、ある国の山奥深くに、どんな日照りの時にも枯れることがない魔法の泉がありました。
その泉の水を飲むと永遠に生きることができたそうです。
その噂を聞いた人々は、どこにあるかもわからない泉を求めて旅に出ました。
ある村の入り口に、何件かの宿屋があり、ある宿屋の老夫婦は泊まった人たちに宿を出るときに「旅の途中で困ったことがあったらこれを使いなさい」といって、紙に包んだ物を渡したそうです。
皆、ありがとうと受け取りますが、中には邪魔になるからいらないと断ったり、捨ててしまったりする者もいました。
さて、旅は長く、危険もいっぱいでした。
獣に襲われたり、悪い魔法使いに邪魔されたり、険しい崖から足を踏み外してしまう者もいました。
その中で、無事に泉にたどり着く者がいました。
その人たちは皆同様に、手に小さな巻物を持っていました。
それは、あの宿屋の老夫婦がくれた物で、安全に泉にたどり着くための知恵が書かれていたそうです。
書いてあることが常識では考えられないことばかりで、それを信じずに旅を続け、たどり着けなかった人と書いてあることを信じ、旅を続けた人たち。
たどり着けたのは、信じて続けた人でした。
美しい場所にたどり着き、澄み切った水であふれた泉に出会い、その水を飲んだ人は皆、永遠に生きることができたそうです。
この話は、私たちの人生の歩み方に似ています。
人生は苦しいこと、たくさんの危険や誘惑に満ちています。
この巻物が旅人を助けたように、皆さんは清和で人生の旅路をどのように歩けば良いかを教えてくれる書物に出会っています。
それは聖書です。
旅人がいくつもある宿屋からこの老夫婦の宿に招かれ、巻物を受け取ったように、皆さんも多くの学校から清和に招かれ、聖書に出会い、人生の中で困った時、イエス様が一緒にいて支え、正しい道へと導いて下さる事を知りました。
聖書に書かれていることは真実です。
高校3年生の皆さんはこれから清和を離れますが、聖書という書物に書かれていることを大切にして、これから歩んでほしいと思います。