礼拝の話

2022/01/19 

1月18日(水)聖書 ローマの信徒への手紙 8章24~25節 音楽科 三浦

賛美歌には、その1つ1つに作られた背景があります。

今朝の533番の歌詞を書いた高橋順子さんは、わずか7年という短い生涯でした。

福島の教会に出席していた彼女は幼くして骨肉腫という、骨にできるガンを患いました。

その闘病生活の中で書かれたものが、この賛美歌の歌詞でした。

小さな体で病気と闘いながら、その中で、「どんなときでもくじけてはならない」と歌った彼女は、その小さな体に、ここにいる誰よりも強い心を持っていたのかもしれません。

私たちはいろいろなことを考えて毎日を過ごしています。

今の自分の状況を素直に受けとめられなかったり、本当はこうありたいと思っていたりするのにうまくいかずに歯がゆい思いをすることがたくさんあるのではないでしょうか。

そんなとき、なんで、とその理由を周りに向けることがあるように思います。

でも、本当は、そういう1つ1つを自分自身に向かって問わないといけない、ということも十分にわかっているのではないでしょうか。

今、進路などの面談をしていますが、私自身の中高生時代を振り返っても、そんなにはっきりと将来や進路が見えていたようには思いません。

でも、その1つ1つで、しっかりと悩み、悩んだ先にどうしてよいかわからずに苦しんだりしながら歩んできたように思います。

ここにいる一人ひとりに大切にしてもらいたいことは、自分はいかにして生きるか、ということを考えてもらいたいということです。

生きるということは、単純に楽しいことばかりでないことは、もう中高生のみなさんには十分に理解できていることでしょう。

とはいえ、苦しみばかりの日々でもないはずです。

1つ1つの体験を通して、自分自身を見つめる先に、きっとよりよい道が拓かれていくのだと思います。

今年度もあとわずかです。

1日1日の学校生活を大切に歩んでいきたいと思います。

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