礼拝の話

2023/01/27 

1月18日(水) 聖書 使徒言行録 2章25~26節 理科 松本

バスケット同好会の活動が始まりました。

私は小2の時にバスケットを始めましたが、チームで一番下の学年ということもあり「上手だね」と褒められることが多く、褒めてもらえることが嬉しくて、褒めてもらうことを原動力として練習に励んでいました。

中学校に進学しても当然、同じように褒めてもらえると思っていましたが、中学校でバスケットを教えてくれたのは、選手を全く褒めない監督でした。

正直、「思っていた環境と違う」と感じ、少しだけ「退部しようかな」という考えが浮かびましたが、悩んでいる私の気持ちを救ってくれたのは、担任の先生の言葉でした。

バスケットを続けようか悩んでいることを担任の先生に相談すると、このような言葉が返ってきたのです。

「バスケットをやっていて楽しかったことは一度もないの?」と。

改めて思い返してみると、褒められて嬉しかったこと以外にも、シュートが決まったとき、ドリブルで相手を抜いたときなど、楽しかった記憶があることに気がつきました。

結局のところ、褒められることはバスケットを続ける要素の1つではありましたが、私の中で最も重要な要素は楽しいと感じる瞬間があるかということだったのです。

そして、この“楽しい瞬間を探す”という見方は部活動だけでなく日々の授業でも使えることを知りました。

私は勉強が得意な生徒ではなかったのですが、ある日の授業で「この授業は楽しかった」と感じた瞬間がありました。

それは中学3年生の理科で学習する進化のお話でした。

人間や私の身の回りにいる生物も進化の結果、今を生きているのだと繋がりを実感し、同時に“楽しい”と感じました。

その後、他の教科でも、楽しい部分を見つけようと授業の中で探してみると意外と簡単に見つかったのです。

その楽しい瞬間が、勉強が得意でない私の授業に向かうエネルギーとなりました。

始まりたてのバスケット同好会の活動でも今後、ネガティブな感情が生まれることもあるかもしれませんが、バスケットをしていて楽しかった瞬間を思い出してもらえるように、“楽しい瞬間”を散りばめられる活動にしていきたいと思います。

同好会の活動だけでなく、この先長い人生の中で、壁にぶつかることもあるでしょう。

そんなときは、担任の先生がかけてくれた「楽しかったことは一度もないの?」という言葉と、“楽しい瞬間を探すこと”を大切にしていきたいと思います。

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