礼拝の話

2022/02/04 

1月26日(水)聖書 マタイによる福音書 22章39節 数学科 岡村

ベルギーで仕事をしていた時、町じゅうに食事やお茶をするカフェと呼ばれるお店がありました。

カフェには店内や店の外にたくさんの席がありますが、日本のように店員さんを呼ぶボタンはありません。

でも、何か伝えようとするとして顔を上げると、必ず店員さんは近くに来てくれました。

とても不思議でいろいろ観察していると顔を上げてから向かうのでなくその前にタイミングがわかっている感じでした。

注文を取るときの表情、飲み物、食べ物の出し方、片付け方もとてもかっこいい立ち振る舞いで、大袈裟ですが「芸術だなぁ」と感じていました。

清和では秋にイブニング個別相談会を実施しています。

イブニング相談会ではまず校内を案内し、お茶とお菓子をお出しします。

あまりしたことがないことなので事務の方に習うことになり、「1組目の時は私が準備するのでその時に覚えてください」と優しく言ってもらい、お茶を入れる前の急須の温め方、お菓子の並べ方、お茶を出すときの順番を分かり易く教えてもらいました。

怪しい私の手元を見て心配だったのか2人目の時も居てくれて確認してくれました。

すると「あー!」と残念そうな声が聞こえ、「その順番でお湯を捨てるとお客様のカップが冷える」とのことでした。

その時に聞いたのが「お茶くみっていう言葉あるけど…」という言葉でした。

そこで「お茶くみ」という言葉について考えました。

正直私は「簡単」とか「初歩」というイメージも持っていましたが、このやり取りでそのイメージは払拭されました。

私にお茶の入れ方などを教えてくれることを通して、私を大切にしてくれていること、来てくれた相談者の方を大切にするということを示してくれたのだと思います。

そこで私は普段どのような形で、どのような方法で自分以外の人、隣人を大切にしているだとうかと考えました。

朝の挨拶や感謝の一言、また相手からの挨拶や一言を大切にしています。

もうすぐご卒業される高校3年生のみなさんとのかかわりを思い出してみると、気持ちの良いあいさつや昨年度来たばかりで行事時などいろいろなことがわからない私に丁寧に教えてくれたことが頭に浮かびます。

清和での3年間、6年間の生活で学んだ気持ちのいい挨拶、気持ちのいい会釈は四月からの新しい出会いを素晴らしいものにすると私は信じています。

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