礼拝の話

2021/01/28 

1月28日(木)聖書 ルカによる福音書 1章38節 英語科 楢本

今週は延期されていたチャペルクリスマスに取り組んでいます。

高校2年生が演じる聖誕劇の最初の場面は、マリアへの天使のお告げです。

この時マリアは今でいえばおそらく高校生ぐらいの年齢ではなかったでしょうか。

特別な人ではなく、ごく普通の女性でした。

ユダヤ人たちはずっと旧約聖書に約束された救い主を待ち望んでいました。

ローマ帝国に支配されて自分たちの国を失っていたユダヤ人にとって、約束された救い主は希望の光だったでしょう。

マリアも当時の普通の人として、救い主の預言のことはよく知っていたと思います。

でもあなたがその救い主を産みますよ、と告げられた時はどんなに驚いたことでしょう。

天使の最初の言葉は「おめでとう、めぐまれた方」でした。

そして「あなたは身ごもって男の子を産む」と告げられます。

確かにこの時点でマリアはヨセフと婚約していたので、やがて子どもを持つことになるだろうとは思っていたことでしょう。

でも人間の計画を全部飛ばして、いきなり男の子を産む、と言われたのです。

それから天使はその子が救い主であることを告げます。

「自分はまだ結婚もしていないのに、子どもが生まれるだろうか」と反論したマリアに天使は聖霊の力によって神の子が宿るのだと語ります。

天使とマリアのやり取りはたったこれだけでした。

天使の言葉でマリアはこれがいつも聞かされていた救い主のことだと悟ったと思います。

この短いやり取りの後、マリアが言った言葉が今日読んでいただいた箇所です。

「私は主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。」

たったこれだけのやり取りの後で、マリアは与えられた使命を受け入れました。

私たちの人生には色々なことが起こってきます。

自分の計画通りに進まない時もあります。

こんなこと本当にできるのだろうか、と心配になる時もあります。

このまま進むべきか、方向転換するべきか、悩む時もあります。

でも私たちにはいつも、こんな風に声がかけられています。

「おめでとう、めぐまれた方。主があなたとともにおられる。」

『神様がいつもあなたとともにいてくださいますよ。だからあなたはめぐまれた方なのです。おめでとう。』

これがその言葉の意味です。

だからこそマリアは、そして私たちは「お言葉どおり、この身に成りますように」と答えることができます。

神様に対する信頼があるからです。

必ず神さまが私たちに最も良いことをして下さるという信頼があるからです。

高校3年生の皆さんは来週卒業の時を迎えます。

清和を離れてそれぞれの道に進んでいかれる時が来ました。

皆さんはこの清和で聖書のみ言葉を聞きました。

毎朝、毎朝チャペルでみ言葉の糧、心と魂の栄養をいただいてきたのです。

神様はあなた方とともにいてくださいます。

だからあなた方は神さまの祝福の中にいるのです、おめでとう。

高校3年生の皆さんと一緒に今週チャペルクリスマスに取り組むことができて、本当にうれしく思います。

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