礼拝の話

2019/10/15 

10月15日(火)聖書:マタイによる福音書13章14~17節 校長 小西二巳夫

ある一家の会話があります。

「次のオリンピックは東京で決まりだな」。

「オリンピックって?」。

「世界で一番足の速い人や泳ぐのが速い人やなんかを決める、運動会のことよ」。

「大震災からようやく復興していきた。オリンピックといえば世界規模だ。これで日本経済はしばらく安泰だね。競技場は建設される。選手を迎える施設も建設される。いい道路だって整備されることになって、経済が活発になるだろう。日本のいいところを宣伝するよい機会にもなるし、世界中の人がますます日本にやってくる。交流が盛んになる。お金を落っことしていってくれる。そういうことだよ」。

この会話は今の時代のものではありません。

84年前の1935年・昭和10年頃の会話です。

これは作家中島京子の「ちいさいおうち」という小説に出てくる一部分です。

小説「ちいさいおうち」から気づかされることがあります。

この会話の中で話題になった大震災とオリンピックの話がそのまま今の私たちの時代と重なることです。

彼らは自分たちが平和な時代に生きていると思っていました。

しかし、外国との衝突、国内の法律の変化などもあり、気づいたときには後戻りできない状態になって戦争に突き進みました。

平和はキリスト教が一番大切にすることです。

聖書は今日の言葉のように、私たちが平和を失わないためには、自分の目でしっかり見て、自分の耳でしっかり聞いて、そこから自分で考えて、自分の意見を持つ、そして一緒に考え議論する、という生き方と生活をすることが、一番の方法だというのです。

皆さんが日本史や世界史を学ぶ理由はそこにあります。

皆さんが数学や国語の教科を学ぶのは平和を失わないためです。

自分の人生を戦争によって台無しにしないためです。

そう考えると、明日から始まる中間試験に真剣に取り組みたくなるはずです。

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