礼拝の話

2021/10/25 

10月25日(月)聖書 ローマの信徒への手紙 15章4節 校長 小西二巳夫

「幸せな人生を探す」「どのような生き方をしたらいいかを探す」ということをテーマにした小説があります。

青山美智子という作家の「お探し物は図書館まで」です。

この本の登場人物は仕事に行き詰った人、家庭に悩みがある人、人生に希望が持てなくなった人です。

その人たちがたまたま町のコミュニティハウスを訪れ、その中にある小さな図書館で働く司書さんが紹介してくれた本によって、自分が何を探そうとしていたのかが見えてくる、探していたものを見つけるとう小説です。

地方の短大を卒業して、憧れの東京に出てきて、総合スーパーの婦人服売り場で働き始めて半年が経った朋香という女性がいます。

思い描いていた都会暮らしとは程遠いもので転職しようかと時々思うのですが、自分には新しいことに積極的に取り組むパワーがないから無理と、諦める毎日です。

そんな中、パソコン教室の先生から基本を学ぶために、図書館で本を借りたらいいとアドバイスを受け、この図書館を訪ねると図書司書の小町さんが自分の希望に合った本のリストを作ってくれましたが、一番後ろに自分には関係ないような本のタイトルがありました。

「ぐりとぐら」というタイトルでした。

「ぐりとぐら」は決め台詞が「ぼくらの なまえは ぐりとぐら このよで いちばん すきなのは おりょうりすること たべること」の絵本です。

ぐりとぐらの本を読むとカステラが食べたくなります。

自分でカステラを焼いてみようという気になります。

朋香がそうでした。

初めてのカステラ作りはうまくいきませんでしたが、不思議とがっかりしませんでした。

むしろ何が悪かったのか、次はどうしようと積極的な気持ちが出てきたのです。

「ぐりとぐら」の絵本に出会って、頭の中が動き、体が動き、人間関係が動き始めたのです。

「お探し物は図書館まで」が教えてくれることがあります。

それは、どのように生きたらいいのか、幸せな人生とは何か、などの探しにくいもの、見つけにくいものが、図書館の中で見つかる可能性があることです。

さらに気づかされたことがあります。

それは清和が大切にしている聖書についてです。

聖書を英語にするとバイブル、バイブルの語源はギリシャ語のビブロス、元々の意味は本です。

聖書は本の中の本という意味です。

その本バイブルに清和で学ぶ人、働く人は毎日触れているということです。

この礼拝の時間、聖書の時間、帰りのホームルール、毎日必ずどこかのページを読んでいるのです。

清和に属する私たち一人ひとりは「お探し物は聖書まで」という物語の登場人物の一人なのです。

ということは、私たちは人としてどのように生きたらいいのか、幸せな人生とは何かを毎日考える時が与えられているということです。

そのことにしっかり気づきながら、新しい1週間を過ごしたいと願います。

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