礼拝の話

2024/10/31 

10月29日(火) 聖書 コヘレトの言葉 4章9~12節 社会科 山脇

先日家族で,のいち動物公園に行きました。

園内を進んでいくと、やがてチンパンジーのコーナーが見えてきました。

小高い山とその下の広場になっている遊び場で数頭のチンパンジーが遊んでいました。

チンパンジーのコーナーを過ぎようとした時、横にある小さな建物にも1頭だけチンパンジーがいることに気づきました。

他のチンパンジーが遊んでいる広場は、入園者からかなり距離が取られています。

それに比べて、建物の中にいる1頭のチンパンジーは、強化ガラスのすぐ向こうにいるので、間近で見ることができます。

その時、チンパンジーが足を引きずっていることに気づきました。

近くにあったプレートを見ると、このチンパンジーはミルキーという名前で、脳性麻痺のために他のチンパンジーとは一緒に過ごせないこと、現在もリハビリをしているということが書かれてありました。

ガラス越しに人の姿が見えると、ミルキーは足を引きずりながらも、ガラスの前まで来てくれるのです。

先日、テレビ番組で愛媛のとべ動物園で過ごすマントヒヒのイブナが紹介されていました。

生まれつき目の見えないメスのマントヒヒ、イブナは仲間と一緒に群れの中で過ごしています。

目が見えないので、エサの時間に仲間のエサに手を出して攻撃を受ける時もあるイブナですが、それでも仲間はイブナを気遣っています。

とはいえ、群れの仲間が四六時中イブナと一緒にいるというわけではありません。

仲間が近寄ってくるのは、イブナが1人でいる時です。

イブナが1人でいる時に、気づいた仲間が寄って来て毛づくろいをするのです。

ノミを取ってくれる仲間に対してイブナは、そーっと手を伸ばして仲間の足をさすります。

目が見えないのでイブナが仲間の毛づくろいをすることはできませんが、イブナはノミを取ってくれた仲間に精一杯感謝の気持ちを伝えているようです。

のいち動物園のミルキーも、とべ動物園のイブナも、一見独りぼっちのように見えますが、その周りには飼育員さんや仲間がいて、必要な時に必要な手助けをしていることが分かりました。

今日の聖書箇所には、「ひとりよりもふたりが良い」とありました。

私たちの歩みは必ず誰かに支えられています。

それは側にいる仲間や家族だけではないでしょう。

遠くにいても祈ってくれる人、気にかけてくれている存在も、私たちにとっては大きな支えです。

何より、イエス・キリストが私たちのその弱い歩みを支え、励ましてくれているのです。

今日の歩みもイエス・キリストによって励まされていること、自分が気づかなかったとしてもたくさんの人に支えられていることに感謝して歩みたいと思います。

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