礼拝の話

2019/10/25 

10月25日(金)聖書:ローマの信徒への手紙 15章13節 社会科 山脇

20年近く連絡を取っていなかった教え子からメールがありました。

サッカー部のキャプテンで元気でリーダーシップのある仲間想いの男気ある生徒でした。

「先生、覚えていますか?今も社会教えていますか?」と他愛もない内容でしたが、久しぶりの連絡に嬉しくなり、一通り近況を報告し、再度送られてきたメールに驚きました。

「そうそう、先生には伝えておこうと思って」という書き出しに続けて「障がい者になりました。」と書かれてありました。

あまりに唐突だったので何と返事をしたらよいものかわからず、とにかく何があったのかと尋ねると、大きな怪我をしてしまい、首から下が動かなくなってしまったということでした。

元気な印象しかなかった彼のメールに何と返信をしたらよいのかわかりませんでした。

彼のメールからは、長期の入院生活や自分の足で歩きたいという強い思いからの懸命なリハビリ、相手を気遣う優しさ、自分の状態を精一杯受け止め、一歩でも前へ歩もうとする気持ちの強さを感じました。

もう1人、足に障がいを抱えた教え子がいます。

部活も勉強もよく頑張り、自力で県内の大学に進学しましたが、大学生活が始まる矢先に体調を崩し、精密検査を受け、そのまま入院を余儀なくされ、幸い病気は治ったものの、足に障がいが残った子です。

大学には1日も出席することなく、彼は退学しますが、自分を支えてくれた理学療法士さんのようになりたいと、新たな目標を持って専門学校に入り直し、介護の道へと進みました。

彼らには、口にできない、本人たちにしかわからない思いがあるはずです。

それでも彼らは希望を持って、前を向いて歩もうとしています。

その歩みは、早くはないかもしれませんが、とても大きな歩みであることは間違いありません。

私たちの日々の歩みは、一人ひとり違います。

進むスピードや歩幅、乗り越えないといけない壁の高さはそれぞれ違います。

時には立ち止まりながら、私たちは日々の生活を送っています。

その中で、神さまが与えて下さる恵みに感謝し、自分なりの希望を持って歩んでいきたいと思います。

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