礼拝の話

2019/10/28 

10月28日(月) 聖書:マタイによる福音書 22章39節 校長 小西二巳夫

今話題になっている映画に「最高の人生の見つけ方」があります。

対照的な2人の女性が主人公です。

70歳の主婦、幸江さんと50代のホテルチェーンの社長、大金持ちの磨子さん。

全く違う生き方をしてきた2人の唯一の共通点は、2人共レベル4のガンにかかって余命の宣告をされている、ということです。

幸江さんは病院で1型糖尿病にかかって入院している12歳の少女と出会います。

その少女が持っていた「死ぬまでにやりたいことノート」との出会いが幸江さんたちを変えていきます。

幸江さんは少女が果たせなかったリストを自分が変わりに1つずつ実行しようとしていきます。

宇宙旅行をする、というスケールの大きなものから、逆上がりができるようになる、という身近なものまでありました。

2人が少女のやりたいことを代わりに取り組む中でわかったことがあります。

それは、最高の人生というのが、何か大きなことをする、有名になる、大金持ちになることより、毎日を身近な人と泣いたり笑ったりしながら過ごすということでした。

幸江さんはこのリストにあった「他の人を喜ばすことをしたい」、これをやってもいいと思って、このことを始めました。

もう1つ、少女のやりたいことリストを見て愕然としたことがありました。

それは、70歳の自分が、何がやりたいかを考えてみたときに、1つも思い浮かばなかった、ということです。

思い浮かぶのはやりたくないこと、これまで避けてきたこと、見て見ぬふりしてきたこと、言い換えれば、やりたくないことリストです。

少女の思いに応える中で、自分がやりたくないと思ってきたことに正面から取り組もうというエネルギーが湧いてきたのです。

ここにいる人はそれなりのやりたいことリストをもって清和で学校生活を始めたはずです。

やりたいことリストをどんどん増やしている人がいる一方で、やりたいことノートをどこかに置き忘れて、やりたくないことノートしか持っていないと思えるような毎日を過ごしている人、いないでしょうか。

どちらのノートを持って過ごすかによって全く違う自分になっていきます。

今やりたくないリストを持っていると思う人は、やりたくないリストを実行しないで辛抱する、我慢するリストを作ることから始めましょう。

そうすると、必ず自分だけの最高の清和生活が見つかります。

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