礼拝の話

2020/10/05 

10月6日(月)聖書 詩編 37編23~24節 社会科 山脇

「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉がありますが、本当にお彼岸の時期になると、暑さ寒さが和らぐのですから、不思議なものです。

普段、お彼岸の時期を意識して生活することはありませんが、この時期を教えてくれるものがいくつかあります。

スーパーの入り口付近に置かれているお菓子の商品ケースです。

時期になるとそこには、おはぎ、もなか、寒天ゼリー、ブルボンの洋菓子など、お供え用のお菓子が沢山並びます。

これが8月だと「お盆」になるわけですが、お花売り場にも、リンドウやトルコキキョウ、カーネーション、ユリなどが沢山置かれます。

もう一つ、お彼岸の時期を教えてくれるものがあります。

それは、その名前の通り彼岸花です。

お彼岸は春と秋、年に2回あります。

今年は、ちょうど体育大会が行われ9月19日が秋の彼岸の入りでした。

ちょうどその頃から、学校の前にある田んぼのあぜ道に彼岸花が咲き始めました。

誰が植えたのかは分かりませんが、別に肥料を撒くわけでも、水を与えるわけでもないのに、その時期になると自然に芽を出し、茎を伸ばして花を咲かせるのです。

彼岸花は、田んぼのあぜ道だけでなく、お墓の周りでもよく見かけます。

昔、田んぼの稲や畑の作物、お墓に埋葬した遺体をモグラなどの害獣から守るため、球根に毒の成分を持つ彼岸花が植えられたといいます。

だからでしょうか、その真っ赤な花は、鮮やかであるとともに何ともいえぬおどろおどろしさ、そして悲しい印象を私たちに持たせます。

毎年同じ時期に同じ場所でその姿を現し、私たちに季節の移り変わりを教えてくれます。

同じように、季節の移り変わりを教えてくれるものに、夜空に光る星があります。

夏の夜、南の空に輝く代表的な星座の一つがさそり座、冬の代表格といえばオリオン座です。

冬にさそり座はいなくなるのでしょうか?

夏にオリオン座がいなくなるのでしょうか?

そうではなく、2つの星座はちゃんと存在しています。

見えない時もちゃんとそこに存在し、決まった時期になればしっかりと存在感を現す点は彼岸花と同じだなぁ、と思いました。

たぶん、私たちが気づいていないだけで、そのような存在は沢山あるのだろうと思います。

普段は気付かない、気づいていない存在。

しかし、必要な時に大切なことを教えてくれる存在。

そのような存在が私たちを影で支え、励ましてくれているのではないでしょうか。

そのような存在は、私たちから遠く離れたものではなく、ひょっとしたらあまりに近くにいすぎて気付いていないのかもしれません。

今日の聖書には、神さまが、しっかりとこの手をとらえてくださることを約束してくれています。

目で見ることはできなくても、神さまは私たちから遠く離れているのではなく、しっかりと私たちの手をとり、その歩みを支えてくれていることを約束してくれています。

倒れても、打ち捨てられることなく、人の一歩一歩を定めて、御心にかなう道を備えてくれると約束してくれているのです。

それは、たとえ私たちが気づかなくても、神さまは私たちを見捨てず、諦めずに支え続けてくださるという約束、希望を与える約束です。

私たちの生活は、普段は気づかない、気づいていない存在にも助けられ、支えられているのだと思います。

同じように、私たちもまた、誰かを知らず知らずのうちに支えていることもあるでしょう。

誰かに支えられ、何より神様に生かされていることに感謝して、今日も学校生活を送っていきたいと思います。

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