礼拝の話

2019/11/21 

11月20日(水) 聖書 ペトロの手紙Ⅰ 4章8~10節 国語科 古口

今日が人権ウィーク最後のお話です。
人権は、誰もが平等に持っている権利です。しかし、すべての人を平等にする権利ではありません。なぜならすべての人が平等であることはありえないからです。
 人は生まれた時から不平等です。生まれる環境(国や家庭)、身体、容姿は選べません。周りを見れば、生まれつき良いものを手に入れているように見える人はたくさんいます。そうでない自分と比べて、不平等だと感じることがあるでしょう。そうです、人間は生まれた時から不平等です。
 世界に目を向ければ、紛争地に生まれた子どもと、先進国で生まれた子どもの生きる道は、まったく平等ではありません。健康な人とそうでない人、男性と女性、子どもと高齢者。自分では選べないものの制約を受けて、それぞれの人の持つ選択肢は違ってしまいます。神さまは人間を一様には造られませんでした。神様の人間に対する扱いはそもそも不平等なのです。
だからこそ、大切なのは、一人ひとりが自分と人の違いを知り、受け止めることです。自分が与えられている不平等を、それがいいものであっても悪いと思えるものであっても、そのまま受け入れることです。
そして、他への想像力を持つことです。想像力があれば、自分と違う境遇で寂しい思いをしたり、苦しんだりしている人の気持ちに寄り添うことができます。
神さまは不平等だと言いました。しかし、人間にみな平等なことがあります。それは、誰もが神さまによって造られた存在であるということ。そして、人はいつか死ぬということ。「いつか死ぬ」ということは、別の言い方をすれば、「いまは生きている」ということです。命があるということは平等です。「人権」の根源にあるのはこの考えだと思います。つまり、どんな人にも「生きてほしい」という考えです。「生きてほしい」から、そのためにどんな方法があるか考え実行する。それが、人権を尊重するということなのだと思います。

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