礼拝の話

2019/11/19 

11月18日(月)聖書 ヤコブの手紙 1章2~4節 校長 小西二巳夫

先日群馬県の前橋に出張してきました。

飛行機、モノレール、新幹線など乗り継ぎ時間はかかりますが、こういうときの楽しみは中断されることなく本が読めることです。

「幕末まらそん侍」というタイトルの本を読みました。

武士がマラソンをするとは何だろうと興味を持ったことと、もうすぐ清和RUNがあると思ったからでした。

ある殿様が家来の体と精神を鍛えようと「とおあし(遠足)」今でいうマラソンを命じます。

殿様の命令ですから体の調子が悪いとか用事があるからなどの言い訳は通用しません。

「幕末まらそん侍」はマラソンを走る家来のそれぞれのエピソードが書かれています。

2人の若い侍、一人は何事にもまじめに取り組む黒木、もう一人はやる気を見せない片桐。

必ず文句を言い出来るならやらないで済まそう、どうしたら手抜きができるか考えるタイプです。

マラソンの終盤で2人は先頭争いをします。

言葉を交わす中で、それまで知らなかったお互いのことがわかってきます。

黒木が何事にもまじめに取り組んだのは、何でもできる片桐に憧れていたからでした。

少しでも追いつきたい、そのためにはまじめにやるしかないと考えていたのでした。

これには片桐もびっくりします。

色々なやりとりがあるのですが、片桐は黒木とのやり取りを通して考えました。

最初から正々堂々とやった方がよかった。

走ることはこんなにも自分の気持ちを健やかにするのだ、と。

片桐は黒木と出会い、黒木を知ることによって本来の自分に出会い、素直さを取り戻しました。

すこやか、という言葉を漢字にすると健康の健です。

走ることは健康になりますが、それは体・肉体が健やかになるだけではないのです。

心の中が健やかになるのです。

走ることの意味は、むしろ体ではなく心が健やかになることにあります。

1日24時間、これは変わりません。

清和RUNという少し長い距離を走るのも健やかさを知ってもらうためです。

今日も新たな気持ちで清和RUNの練習に取り組みましょう。

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