清和女子中高等学校。創立113年の高知県の私立女子校。キリスト教主義の中高一貫校です。
2019/11/25
去年9月2日付の朝日新聞の「天声人語」に「いいこと日記」というものが載っていました。
「その日の良かったことを三つ、簡単にメモするだけ」というもので、誰でもできそうなことのように思えますが、もう1つのルールは「いいこと日記」なので、「どれほど嫌なことがあったとしても」、「悪かったことはあえて書かない」というものです。
「いいこと」に限定しないで、昨日の出来事を思い浮かべてみるとどうでしょう。
いいことよりも嫌なことがすぐに浮かんだのではないでしょうか。
最初に挙げたコラムでも、コラムニストが中学校時代、毎日のようにつけていた日記、「級友たちに対する劣等感や、女の子への片思いのつらさばかり」の「つらいこと日記」が出てきます。
私の中学校時代の「つらいこと」を「いいこと日記」と同じく、3つ考えてみました。
1つ目は、音楽の授業での歌のテスト。中学1年生、変声期の私にはつらいものでした。
2つ目は、美術の授業での絵の提出。美術の先生に酷評されました。
3つ目、体育の行事でのマラソン大会。
私はとにかく運動はできませんが、途中でリタイアせず、ゴールすることだけを目標に走りました。
結果は最後から数えたほうが早い順位でしたが「走り切れた」ことにはある種の満足感はありました。
当時は「走り切らなかった人とは違う」という感覚だったとは思いますが、今では「何かを全力で成し遂げる」ことの意味を考えるきっかけになっているように思います。
何かをする時、今までやってきた自分のペースと考え合わせながら、昨日までの自分を乗り越えることができたなら、それで十分です。
その時、手にしたと思っていないようなことでも、後になってみると、実はその手の中にあって、将来役に立つことがあるのです。
私はそれを実感しています。
今日は清和RUN当日です。
精一杯全力で取り組んで、今日の「いいこと」になるように、自分自身への挑戦をしてください。