礼拝の話

2020/11/06 

11月6日(金)聖書 エフェソの信徒への手紙 2章8節 社会科 堀内

9月の連休に大塚国際美術館に行きました。

世界史でルネサンスや宗教改革について授業をしていることもあり、世界の名作を目にしてとても感激しました。

10月31日は世界的には宗教改革記念日として有名です。

マルティン・ルターが「95ヶ条の論題」というものをカトリック教会に向けて出したことが始まりでした。

この宗教改革で誕生したプロテスタント教会の中に、ジャン・カルヴァンという人がいます。

彼の影響を受けたカルヴァン派、ピューリタン、ユグノー、ゴイセンなど呼び方は色々ですが、彼らは後の社会に大きな影響を与えました。

今日考えたいことは、「最初の温煦帝が忘れられ、時間の経過とともに目的が違うものになってしまうことがある」ということです。

カルヴァンは「神のために労働し、豊かになることはよいことなのだ」と禁欲、勤勉を奨励し、蓄財することを肯定しました。

信仰に基づいて一生懸命働くことで神の栄光を現すということが目的で、その結果として生活が豊かになることを言っていたのですが、この最初の目的を忘れ、お金儲け、経済発展が目的となっていったという現実があります。

新聞やテレビで大きな企業がコロナの影響で今年度、数千億円の赤字で経営方針の転換や縮小、撤退を余儀なくされていたり、業績不振で会社が倒産、工場の閉鎖せざるを得なくなったりしているニュースをよく聞きます。

人間の歩みは産業革命以降、物を作り消費し捨てていくことの繰り返しで新しい市場を開拓する歩みを続けてきました。

ここで今考えることは「原点に立ち返る」ということだと思います。

私たちは生活の中でいろいろぶれていきます。

良い変化も悪い変化、発展もあれば後退もあります。

それぞれ自分の原点があると思います。

例えば、清和に入学してくる時、決意していた覚悟だったり、今年度最初の目標だったり。

宗教改革者たちの熱い思いにふれて今日の私たちもそれぞれ自分の「原点に立ち返り」、新しい思いで歩んでいく、そうして自分自身の中で少しずつ良い改革をしていく、そういう一日にしていきたいと思います。

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