礼拝の話

2022/12/22 

12月19日(月) 聖書 ローマの信徒への手紙 5章1~5節 音楽科 三浦

毎年、チャペルクリスマスを行っているわけですが、とりわけ今年のチャペルクリスマスは私の人生で大きなものの1つとなったものでした。

私はこれまで生きてくる中で、何人かの大切な先生方との出会いを通して、ここまで歩んできたように思います。

多くの出会いによって、私という人間が作り上げられてきたと思っています。

人は一人では生きられませんが、ともすると、私たちは自分だけの力で、自分だけの考えで生きているように勘違いをすることが多くあるように思います。

特に、自分の思い通りにならない時に。

そんないろいろな折に、私は父と母の恩師である先生にお手紙を書くことを覚えました。

今年の夏に東京で3年ぶりにお会いすることができた先生は、御年95歳になられていました。

痩せて小さくなっているのが印象的でしたが、以前と変わらずしっかりとした話しぶりで、私と弟と、一緒に楽しい時間を過ごすことができました。

その先生の訃報が届いたのが、チャペルクリスマスの朝でした。

前の晩に届いていたメールでしたが、私が読んだのは12月16日、チャペルクリスマス当日の朝7時でした。

訃報を知り、涙が止まらずにいましたが、いろいろなことを思い返し、先生は私に何を望んでおられるのだろう、と考えました。

それは、私がここで、教師として1日を過ごすこと、ここまで練習を重ねてきたみんなと一緒に、清和のチャペルクリスマスをしっかりと行うことだ、という思いに至りました。

本番の朝、という逃げも隠れもできない、ここを乗り切るしかない朝に知ったからこそ、私は最後まで踏ん張れたのだと思います。

先生が、全身全霊をかけて、ここまでその姿を通して私に教えてきてくださったように、私も私の姿を通じて、みなさんに何か受け取ってもらえたら、と思ってチャペルクリスマスの1日を過ごしました。

全部終わることができ、本当にほっとしました。

そして、先生への感謝、そして一緒にチャペルクリスマスを作り上げることができたみなさんへの感謝でいっぱいになった1日でした。

私たちは本当に多くの人と関わり、人生を歩んでいきます。

校長先生のクリスマスのメッセージにあったように「隣人を自分のように愛する」ことは、まず自分を愛することから始まります。

不完全な自分をありのままにうけとめてくださる神さまに出会い、そのことを通して、周りの人たちと関わっていく、ここに「愛する」「受け入れる」「受け入れられる」ことの前提があるのだと思います。

そして、その「隣人」も自分自身を愛することにより、その隣人を愛することができるのだということです。

今日は2学期の学びの締めくくりとしての期末試験が返却されます。

どうぞ1つ1つの科目の内容を振り返り、確認してください。

学習についての課題は、学びを続けていく限り、尽きません。

でも、その1つ1つに真摯に向き合い、取り組むことで拓かれるものがあります。

自分自身への期待と希望と、現実の間で押しつぶされそうになることもあるでしょう。

でも、希望は捨てたらいけないのです。

1つ1つしっかりと考えながら歩み続けることが求められているのだと思います。

今日、そして明後日の終業礼拝、しっかりと学校生活を送りたいと思います。

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