礼拝の話

2021/02/19 

2月19日(金)聖書 箴言 16章21~24節 保健体育科 山﨑

先日、オリンピック組織委員長であった森喜朗元首相が女性を差別するような発言をして、多くの人々から非難されるという出来事がありました。

日本は経済的に自立して先進国という立ち位置にあります。

多くの日本人が世界で活躍するようになり、また様々な日本企業が世界中に展開するようになって、他の先進国と様々な面で肩を並べているという風に錯覚させられていました。

しかし、実際には、まだまだこのような感覚を持った人がいて、このような発言が言える雰囲気を持ち合わせている国が日本なのだということが浮き彫りにされ、世界中に発信されてしまった出来事であったように思います。

結局は辞任することになりましたが、それから数日経った今でもその発信されてしまった日本の印象は拭い去ることができていないように思います。

言葉は言霊(ことだま)とも言われます。

言葉を発する人の思いが、その言葉に乗せられて一緒に運ばれるのです。

たった一言でも、その言葉が人を助けたり、その場の雰囲気を盛り上げたりすることもあれば、逆に人をがっかりさせてしまうことや雰囲気を台無しにしてしまうこともあります。

『明・元・素』言葉と、『暗・病・反』言葉というものがあります。

『明・元・素』は、「明るく、元気で、素直な」言葉で、嬉しい、すごい、楽しい、ありがとう、好き…などです。

『暗・病・反』は、「暗く、病的で、反抗的な」言葉で、しんどい、嫌だ、だるい、嫌い、最悪、やめたい…などです。

人間は『明・元・素』言葉を聞くと、肌の細胞が元気に若々しく保たれプラス思考になり、逆に『暗・病・反』言葉を聞くと、皮膚から病んでいき、マイナス思考になると言われます。

それは、誰かに言われたからそうなる、というだけではなく、自分自身が発する言葉によって、自分の体の細胞もその言葉を聞きますから、周囲の人に良さや悪さを与えるだけではなく、自分自身にもそれが返って来るということになるわけです。

一度、口から出て行った言葉は引き戻して飲み込むことはできません。

特に『暗・病・反』言葉は、『明・元・素』言葉に比べると、その言葉を発した人の印象として残り続けます。

私たち一人ひとりが、お互いに思いやりをもって言葉を発することができ、性別も人種も出身地も関係なく、人としてお互いを受け入れることができれば、親切で温かい『きれいな言葉』『明・元・素』言葉を発することができる雰囲気をもつ世の中になるのだと思います。

学校生活の様子

学校生活|中学校一覧へ

学校生活|高校一覧へ

学校生活一覧へ

礼拝の話一覧へ

中学・高校 学年の通信から一覧へ

クラブ活動一覧へ

▲ページトップへ