礼拝の話

2020/03/05 

3月5日(木)聖書 ヨハネによる福音書 15章11~15節

「アメリカがくしゃみをすると、日本が風邪をひく」という表現があります。

これは日本の経済がアメリカに強く依存し、アメリカの状況が少し悪くなると日本が大きな被害を受けるという例えです。

この例えを更に大きくしたこと、中国に住むある1人が新型コロナウイルスに感染し、世界中に深刻な状況をもたらす、ということが今起こっています。

世界中どこにでも簡単に移動できるようなり、コミュニケーションもとれるようになったことは素晴らしいことですが、反面、そのことが以前では考えられなかったようなマイナスの出来事をもたらすことになりました。

新型コロナウイルスの影響で、インバウンドという外国からの観光客が激減し、世界全体の経済も、私たち一人ひとりの日常生活も根元から揺さぶられることになりました。

本来なら今日は学年末試験の最中、1年間の学校生活をしっかり仕上げて進級の準備をする時期です。

それが本来の形ではできなくなりました。

新型コロナウイルスの出現によって、私たちは生き方を問われることになりました。

この問いを自分でしっかり考えることが求められています。

この問いをしっかり考えることが清和に属する一人ひとりが家庭学習期間中にする一番大切な学びということがいえます。

井上久の「ナイン」と新型コロナウイルスの出現が教えてくれていることは「脆さ」です。

脆いというのは、足元がおろそかになっているということです。

大きなことに目が向いたために、小さなことに目が向かなくなっていることです。

それが結果的に私たちから大切なものを奪うことになるのです。

そこで改めて気づかされるのが、イエスさまがいわれていることです。

イエスさまはいつも小さな存在や小さな出来事に目を向けられました。

その理由は小さいことを大切にすることによって、結果的にその人が自信を持った生活ができるようになるからです。

学年末試験に代わる各教科の課題を郵送しました。

そこで大切なのは、それぞれの課題をどのように受け取るのかです。

いい加減に受け取るのか、真剣に受け取るのか、課題にいい加減に取り組むのか、真剣に取り組むのか。

それはそれほど大きなことではありません。

小さなことです。

その小さなことにしっかりと取り組むことが、4月からの新しい学校生活に大きな違いをもたらすことになります。

取り組み方の違いが、自信を持った生き方につながるのです。

「ナイン」の少年野球チームは決して恵まれた環境にはありませんでしたが、彼らのチームの強さはチームメイト同士で考えることにありました。

そして、このチームにはもう1つの強さはキャプテンの存在です。

キャプテンがチームメイトの一人ひとりを支えてくれたのです。

清和にも頼りになるキャプテンがいます。

それはイエスさまです。

清和のキャプテンであるイエスさまを信頼しながら、そして小さなことにしっかり目を向けることを大切に過ごす、その気持ちを強く持つなら、休校期間というあまり価値を見出せない時も恵みの時、成長の時になります。

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