礼拝の話

2020/04/14 

4月14日(火)チャペルウィーク『聖書を人生のバイブルにしましょう』聖書 創世記 1章26~31節 校長 小西二巳夫

チャペルウィーク2日目、今日は「聖書」についてお話します。

世界で最も発行部数が多い本は「クラシックイラストレイテッド」という漫画で約10億部ですが、聖書は推定によると4000億部、断トツの1位、ベストセラーだということがわかります。

しかし、発行部数が多いからといって、皆が読んでいるとは限りません。

聖書を英語で「Bibleバイブル」といいます。

「バイブル」という言い方は、人生に強い影響力を与えているものを表す時に使います。

例えば「この参考書は大学受験のためのバイブルだ」「音楽を愛する者にとって、ビートルズの曲はバイブルだ」などです。

「聖書」こそ人生のバイブルであるはずです。

聖書は誰のために、何のために書かれているのでしょうか。

一言でいうと、聖書は人間のために、私たちのために書かれました。

そして、ここが大切なのですが、ズバリ「人が美しくなるため」に書かれたのです。

聖書をバイブルにすることで美しくなれるとしたら、これは見過ごせないはずです。

ある企業がアメリカの女子高生600人に「あなたが考える最も美しい女性は誰ですか」という質問をしました。

そのベスト3に選ばれたのが“アグネス・ゴンジャ・ボヤージャ”という女性です。

名前を聞いて誰かすぐにわかる人はほとんどいませんが、通称を聞くと世界中の多くの人がわかります。

彼女はカトリックのシスター、“マザー・テレサ”です。

路上で死んでいく人のために「死を待つ人のための家」を設立し、生涯多くの人の、特に弱い立場の人の存在と命を大切にした人です。

多くの人が思い浮かべるマザー・テレサの顔には深いしわが刻まれています。

この女子高生たちは何を基準にマザー・テレサを「美しい」と選んだのでしょうか。

マザー・テレサは他の質問でもトップテンに入り、「あなたが憧れる人は誰ですか」という質問では他の女性を抑えて堂々の第1位に選ばれました。

美しいと感じられるのは、どのように生きるかに関係していることがわかります。

聖書は人が美しくなるために書かれたものといいました。

聖書の中で人間が初めて登場するのは創世記1章26~31節です。

26節「神は言われた。我々にかたどり、我々に似せて、人を造ろう…」

27節「神はご自分いかたどって人を創造された。神にかたどって創造された。男と女に創造された。」

31節「神はお造りになったすべてのものをご覧になった。見よ、それは極めてよかった」

人は神の作品、といわれることがありますが、極めてよかった、というのは出来栄えに満足した、美しくできあがったということです。

その、美しくできあがったものの中に私たち一人ひとりも含まれているのです。

神に似せて造られた私たちに求められるのは何でしょうか。

それはマザー・テレサからもわかるように、どのように生きるかということです。

聖書には神に似せて造られた人にとって憧れの存在が登場します。

それはイエス・キリスト、通称「イエスさま」です。

聖書にはイエスさまがすべての人の命を大切にされようとした話が書かれています。

マザー・テレサはそのイエスさまの言葉を大切に自分の人生を生き、アメリカの女子高生はそのマザー・テレサを美しいと判断したのです。

マザー・テレサの中にイエスさまを見たのです。

そこで、さらに神に似せて造られた者にさらに求められるものがあることに気づきます。

それは本当に美しいものを美しいと感じる心、感性を自分の中に育てることです。

アメリカの女子高生は聖書によって自分の中にそれを育てることができていたのです。

だからマザー・テレサの表情や言葉、姿形、立ち居振る舞いを美しいと感じたのです。

彼女の言葉や行動に美しさを感じたのです。

美しいものを美しいと感じられることは自分自身を幸せにすることです。

清和は学ぶ皆さんにぜひそうした感性をもった人に育ってほしいと考えています。

幸せな人になってほしいのです。

そのために毎朝のチャペル礼拝があり、聖書の授業があるのです。

清和には本当に美しくなるための時間と場所が用意されているのです。

皆さんは美しくなるための「バイブル(聖書)」をすでに手に入れているのです。

それだけで嬉しくなると思いませんか。

それでは今日も1日、自分の心と体を大切にしてください。

自宅学習に励んでください。

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