礼拝の話

2020/05/12 

5月11日(月)聖書 コリントの信徒への手紙Ⅰ 10章13節 英語科 中山

渡辺和子さんというカトリックのシスターをご存じでしょうか。

岡山県にあるノートルダム清心女子大学で36歳という異例の若さで学長に就任し、30年近く勤められましたが、渡辺さん自身はこの学校との関わりがなかったので、就任当初いろいろな反発を受けることになります。

自分が考えていたものとあまりにもかけ離れている現実に精神的に疲れ果て、自信を無くし、仕事を辞めようと思ったときに、1つの短い詩に出会ったそうです。

“Bloom where God has planted you”「神さまが植えたところで咲きなさい」という言葉で始まっている英語の詩でした。

この詩を読んだ渡辺さんは、自分が置かれた場所で不平不満を持ち、周りの人の態度などにより自分の気持ちが変わり、自分がその環境の奴隷になっていることに気付きました。

周りの人が自分のことを「わかってくれない」「○○してくれない」と“くれない族”になっていたことに気付き、そんな自分に別れを告げる決心をしました。

環境の振り回されて嫌な思いをしながら生きるのではなく、どんなところにおかれても、自分が希望する生き方をしよう、自分の花を咲かせようと決心しました。

それは自分自身が変わることによって可能でした。

みなさんも毎日の生活の中で「こんなはずじゃなかった」「自分が望んでいることと違う」と思うことがありませんか。

渡辺さんのように、自分が望まない状況にいるときに自分ができることを精一杯したり、自分を変えようと思ったりすることでそれは変わってくるのではないでしょうか。

私たちは自分が置かれる境遇を選ぶ事はできませんが、生き方を選ぶことはできるのです。

私たちは幸せでありたいと願いますが、それは自ら作り出すものでもあります。

自分に与えられている「今」という時を大切にして生きることが幸せをもたせてくれるのです。

「今」をいい加減に生きると、次の瞬間もいい加減なものとなり、いい加減な一生しか送れないことになってしまうかもしれません。

世界には学校に通いたくても通えない若者がたくさんいます。

学校に通えるという恵まれた環境にいることを知って、今自分ができることに一生懸命に取り組み、あなたの花を咲かせてください。

今朝は渡辺和子さんの「置かれた場所で咲きなさい」という本を用いてお話ししました。

ぜひ、読んでみて下さい。

若いときにたくさんのよいものに出会い、自分の中に吸収して下さい。

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