礼拝の話

2020/05/13 

5月12日(火) 聖書:箴言16章9節 芸術科 三浦

5月5日の高知新聞の声ひろばに、小中学生の投稿が載りました。

母親のビニールハウスを手伝い、素直に「すごいな」と尊敬するというもの。

コロナに便乗して正しくない情報を流す人、みんなが必要としているものを高く転売する人、そして感染症を理由に差別する人を感染症より悪いのではないか、みんなが平等に過ごすことが大切だし、こういうときこそお互いの助け合いが必要だ、というもの。

3月に休校になった時は心底ガッツポーズをしたけれど、最後の1年間を大切に過ごしたいというもの。

そして、感染拡大を防ぐために休校が必要なことだと理解しているうえで、授業はできないのに、居場所としての学校の開放があることに疑問を持つ、というもの。

これらを読んで、想像することの大切さを思いました。

今の自分の現実だけではなく、これからの自分のこと、これからのまわりのこと。

そして、耳にすることが本当に正しいのかを、自分の頭でしっかりと考える。

これらを考えることで自分がどういきたいのかを考える。

これは何年生、何歳、勉強ができる、できないとか、そういうことは関係ないでしょう。

人は考えることによっていきる、ということです。

自分のこれからを想像して、自分の周りのこれからがどうなるかを想像する。

考える、ということは私たちに残されている最後の砦ではないでしょうか。

私一人が何かを考えて何かが変わることはないかもしれませんが、考え続けることはできる、想像することはできるのです。

その想像力が今だからこそ本当に必要なのではないかと思います。

医療に携わってくださっている方々の思い。

私たちが日常生活を送るために働いてくれている方々の思い。

そして私たちの身近にいて、いることが当たり前で、ありがとうやごめんなさいを素直に伝えることができない家族や友達の思い。

自分の痛みや自分の辛さを通して、人の痛み、辛さ、現実を、想像することができるということが私たちには必要なのだと思います。

私たちはいろいろな現実にさらされます。

家族の問題、自分自身問題、学校生活での問題。

その中で、何が必要なのか、何が求められているのか。

それはまず、自分をあきらめないこと、投げ出さないこと、今日今という時を大切にすること。

これらの先に、新しい何か、今まで見えなかった何かが見えてきます。

様々なことを想像すること、考え続けることが私たちには求められています。

想像すること、考えること、これらを大切にこれからの学校生活を送っていきましょう。

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