清和女子中高等学校。創立113年の高知県の私立女子校。キリスト教主義の中高一貫校です。
2020/05/14
5月10日の日曜日は母の日でした。
日本では母の日は、日頃のお母さんのいろいろな働きに感謝を表す日とされています。
アメリカ南北戦争時代に負傷兵の世話を献身的にしたアン・ジャービスさんの娘さんが、お母さんが好きだったカーネーションを飾って、教会で記念会をしたことが始まりだといわれています。
私も今年の母の日に感謝の気持ちとプレゼントを贈りました。
もうすぐ定年だ、といって次の人生について前向きに考え努力する母です。
そんな母を尊敬し、大切に思っていますが、中学生の頃は母のことが嫌いでした。
大学生になり親元を離れて初めて、母のやさしさや本当の想いを感じました。
生活全般を支えてくれたこと、つらいときに気遣ってくれたこと、母のありがたさを痛感しました。
そして、それを特に感じたのは、娘が生まれたときでした。
何もわからず不安しかない中で、生まれたばかりの娘は泣いてばかりいます。
なぜ泣いているのか、なぜ私が泣いても泣き止んでくれないのだろう、病気なんだろうか…。
不安とつらさで心が折れてしまいそうなとき、母が教えてくれました。
「お母さんになって、まだ数日なのだから不安で当たり前。私もあなたを生んだ時、成長してく中でいつも不安だったよ。それを当たり前だと思って相談してみたらどう?」
なんだか少し不安が減ったような気がします。
その日から、私は母に思ったことを伝えるようにしました。
今まで思ってきたこと、生まれた娘のこと、いろいろなことを話しました。
その中で、話すことの大切さに気付きました。
それは話すことによって気付かされ、わかることがありました。
そんなふうに話のできる相手がいてくれたらいいですが、いなくても、キリスト教にはお祈りがあります。
お祈りを通して、イエスさまと対話することで大切なことに気付かされます。
今の自分に何が必要なのか、今の自分が何をしなければならないのか。
そして、不安な時に祈ることができます。
ゆるされています。
でも、祈る時に、言葉が出てこないときがあります。
そういう時にはこう祈りなさい、と教えてくれています。
では、皆一緒に主の祈りを祈りましょう。(