礼拝の話

2022/05/19 

5月17日(火) 聖書 ミカ書 4章3節 音楽科 三浦

「なぜ戦争はよくないか」というタイトルの絵本があります。

この絵本には、いくつかドキッとする言葉がありました。

その中でも、特に「戦争は自分の考えを持っている」という言葉にドキッとしました。

戦争そのものが人のような意思を持っている、ということではないとは思いますが、その戦争を行おうと思った者の意思を確実に実行していることがわかるからです。

そして、その戦争は、決して自分が誰を襲おうとしているのか、襲っているのかを知ろうとしないといいます。

この絵本を描いたアリス・ウォーカーさんは何を伝えたかったのでしょう。

この絵本は、ふつうにロバの世話をしながら夕食が何かなぁと考えている少年や、生まれた赤ん坊を優しく抱き、幸せを感じている若い母親、森のいろいろな生き物、美しい風景を間に紹介しながら、「戦争のものの見方」「戦争のものの考え方」「戦争の風景」を描写していきます。

アリスさんは、地球に生きている人々のことを「とてもすてきな人たち」と表現します。

どこの誰が、どんな意図で戦争を引き起こした、などとはいいません。

ただ「戦争は自分の考えを持っている」という言葉でその戦争が行われている、戦争があることを私たちに伝えています。

ここにいる一人ひとりは、誰一人として戦争が正しいことだとは思っていないと思います。

でも、だからこそ、私たちはこのことをしっかりと考える必要があるように思います。

正しいことだと思っていなくても、きちんと自分の頭で考えることをしなくなる時、流れに身を任せるように進んでいってしまうことに乗って行ってしまうことで、この「戦争」は、私の「戦争」、私たちの「戦争」になっていってしまうのだと思います。

大切なのは、考え続けることです。

私たちには、平和を作りだす義務があるのだと思います。

平和を作り出す、ということは、今自分のそばにいる人と平和を築くということだと思います。

「平和」と聞くと、何か難しいことを想像するかもしれません。

でも、「平和」というのは、私とあなた、私と、私の隣にいる人、この間できちんと挨拶ができる、ということだと思います。

「おはよう」「いってきます」「ありがとう」「ごめんなさい」「すみません」そんな一言が平和を作る一歩だといいます。

私たちは平和を作るために生きるために生かされています。

そのような日々をこれからも歩んでいきたいと思います。

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