礼拝の話

2020/05/21 

5月20日(水)聖書 マタイによる福音書 7章7~12節 日本基督教団 土佐嶺南教会 鍋谷仁志牧師

1990年代から2000年代にかけて日本のプロ野球、アメリカのメジャーリーグで活躍した新庄剛志という選手がいます。

選手としての能力も高かったのですが、その明るいキャラクターや独特の考え方、パフォーマンスが面白く、記録より記憶に残る選手の一人でした。

2006年に引退し、タレント活動、デザイナー、その他さまざまな活動をし、野球とは離れた生活をし、2010年頃からはインドネシアのバリ島に移住しました。

その彼が、現役のプロ野球選手復帰を目指す、というニュースを耳にしました。

新庄選手は1972年生まれ、もう48歳です。

野球選手は40歳前には引退するのが普通で、更には野球を離れて15年近くブランクがある人がプロ野球選手を目指すことは普通に考えればバカバカしいこと、考えられないことです。

つい先日、新庄選手のことがスポーツ新聞に載りました。

「俺の復帰が実現する可能性は1%かもしれません。本音をいうとマイナス?でも1%あればチャレンジする価値はある。あとの99%を楽しめる強さがあれば、1%を手に入れることもできるかもと思っているんです。日本が今どうなっているか、ほとんど知らない。暗いんでしょ。だからあえて問いたい。みなさん、夢はあるかい?挑戦しない人生はつまらない。俺もトライします。それを楽しみたい。さぁ“夢”に向かって突き進んでみようじゃないか」。

「夢を持ちましょう・追い求めましょう」と言われて尻込みしてしまう私がいます。

「私はがんばったから、あなたも…」と言われるとしんどいときがあります。

「それはあなただからできた。私には無理だ」と感じてしまいますが、今、1%の可能性、もっと少ないかもしれない可能性に、こんなにも本気でチャレンジしている新庄選手の姿を見ると、とても勇気づけられます。

新庄選手は自分の喜び、自分の夢のためにプロ野球選手復帰を目指しています。

それは同時に、私たち一人ひとりにその一歩を踏み出す勇気をくれるものにもなるのではないでしょうか。

自分のためのことが、人のためになる。

人のためと思ったことが、自分のためになる。

そういう決断や行動の土台には、何か強く信じているものがあると思います。

今日の聖書の箇所には「求めなさい。そうすれば、与えられる。」「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい。」とあります。

イエスさまが共にいてくださる安心という土台をもとに、チャペルから始まる1日を、今日も過ごして行きましょう。

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