礼拝の話

2023/06/01 

5月30日(火) 聖書 テモテへの手紙Ⅰ 6章17~19節 音楽科 三浦

ここ数か月、「ChatGPT」という言葉を聞くようになりました。

4月末に高知新聞に、「県内大学生に聞きました」というChatGPTについての記事があり、県内大学の学生さん約50人に聞いたところ、使ったことがあると答えたのは1割ほどだったそうです。

1か月経つ今は、また少し違う状況になっているのかもしれません。

試験やレポートなど、わたしたちは日々いろいろな課題に向き合います。

問題を見てパッと答えがわかったらいいなぁと思う人も少なくないでしょう。

パソコン、スマホ、インターネットが日常になったわたしたちにとって、この「ChatGPT」などのビッグデータを活用したAI技術はとても身近なものなのだと思います。

そのような中で、わたしたちに必要になるものは、確かな情報を見極める力でしょう。

わたしたち人間の能力にはある程度の限界がありますが、すべて頭の中に入っていなければできないものかというと、そうでもないでしょう。

ノートを作ったり、自分でデータを整理したり、自分のわかるようにしておく、という方法はいろいろと考えられるのだと思います。

そして、何よりも、辞書、辞典など、今までの知識が詰まっている本を手にすること、これが今、なんでも機械に尋ねれば答えが出る、という生活をしてしまっている私たちに必要なことなのではないでしょうか。

5月19日から21日まで広島でG7サミットが開催されました。

核なき世界の実現には程遠い内容や、ゼレンスキー大統領の登場で被爆地が、武器供与請願地になってしまったようなことに、悲しい思いをしました。

世界中の注目も集まる3日間でしたが、このことを通して、わたしたち一人ひとりがどのような世界を作っていきたいのかを考える必要があると思わされた3日間でもありました。

今朝の聖書の箇所には「善を行うこと」「喜んで分け与えること」「未来に備えて堅固な基礎を築くこと」が言われています。

わたしたちが日々学ぶのは、目先の物事だけでなく、人類がこれまで歩んできた歴史からよりよい生き方を考えること、人が生きるというのはどのようなことか考える知恵を身に付けること、一人の人間として歩む中で自分の考えを相手にきちんと伝えるスキルを身に付けるためだと思います。

この学びに、年齢は関係ありません。

一人ひとりが生涯をかけて学び続けていくことでしょう。

この試験期間は、この新しい学年で学んだことを振り返る大切な時間です。

今日、そして明日の試験、しっかりと取り組んでもらいたいと思います。

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