礼拝の話

2023/06/07 

6月1日(木) 聖書 詩編 18編32~25節 数学科 片山

みなさんは「ジャネーの法則」を知っているでしょか。

「ジャネーの法則」とは、人生の体感時間は年齢を重ねるごとに短く感じるようになるというものです。

学生まではゆっくりと時間が流れ、だんだんと時の流れが早くなるとも言えます。

学生時代は、ゆっくり流れている時間をYou tubeやSNSに使ってしまい、それはそれで楽しかったですが時間を無駄にしていたなと今では感じます。

なぜなら今の私にその時のYou tubeやSNSで得たものはほとんど残っていないからです。

時間の使い方が薄く、消費してしまっていたのです。

けれど、その他に必死に部活のバスケに打ち込んだこと、一生懸命勉強をして数学に関心を持ったこと、友だちと笑い合い、思い出を作ったこと、友だちや親と喧嘩したことなど、今になって言われたことの大切さがわかるという経験もあります。

この時間は無駄にしていた時間とは違い、濃い時間です。

時間を使わされたのではなく、時間を自分のために「費やした」のです。

私が好きな言葉に太宰治の言葉があります。

「学問なんて、覚えると同時に忘れてしまっていいものなんだ。けれども、全部忘れてしまってもその勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているものだ。これだ。これが尊いのだ。勉強しなければいかん」というものです。

この言葉に共感したのは私も勉強、いろいろな経験、思い出、すべてを覚えている必要はないと感じているからです。

なぜなら、本当に大事なものが自分には残っているからです。

学問だけに限らず、日々を大切にしていれば、そこから大切なもの、人格や教養が少しずつ自分に蓄積されていくことが分かります。

これが太宰治の言う「一つかみの砂金」です。

その「一つかみの砂金」を残すためには何をすればいいか、どのように過ごせばいいかということをジャネーの法則から考えると、若い時にはゆっくりと時間が流れるので、歳を取った時と比べて3,4倍のことができます。

毎日やることは多いですがこの時間を大切に過ごそうと思っています。

将来のことを思い悩むだけでなく、1日1日の今を生きるということが大切だと感じています。

今日の聖書箇所は、なんだか力が湧いてくると同時に、安心する聖書箇所です。

日々いろいろなことがあり、感情が揺れ動いたり、体が疲れたりします。

ですがその時に、キリスト教という1本の軸はいつもそばにあり、力と安心を与えてくれます。

大抵のことは、これは神さまの導きだと思うことで何とかなる気がしてきます。

さらに挑戦してみようという気になります。

この力と安心を心にとめつつ、一日一日の今を大切に過ごしていきます。

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