礼拝の話

2022/06/17 

6月16日(木) 聖書 コリントの信徒への手紙Ⅰ 13章4~7節 日本キリスト改革派 山田教会 高内信嗣牧師

高知県内にはいくつか紫陽花の名所があります。香南市の「あじさい街道」には、約1.2kmにわたって紫陽花が植えられています。

種類は30種類もあり、約19000株もあるそうです。

入口のところで、ポストカードを渡しながら丁寧に「あじさい街道」の説明をしてくれたおじいさんがいました。後々、ネットで調べたところ、この方が、不法投棄が多かったこの場所をなんとかしたい30本の紫陽花を植えたことからスタートしたそうです。

帰り際に「綺麗でした」と挨拶しましたら「綺麗と言ってくれるのが一番嬉しい」とおっしゃっていました。地域の不法投棄を失くすために紫陽花を植え始め、今は紫陽花を見に来る人たちの笑顔ために毎日清掃に出向いているそうです。

紫陽花の花言葉は色によって変わります。白色は「寛容」、ピンクは「強い愛情」、ガクアジサイは「謙虚」、青色は特にネガティブな意味も多いのですが、その中で「忍耐強い愛情」というものがありました。

本日の聖書の御言葉は「愛とは何か」ということが書かれてあるところです。愛は忍耐強い、情け深い、そして、高ぶらない、と書かれています。この聖書の「忍耐強い」という言葉をもっと詳しく調べると「相手に対する怒りの感情に勝つ」と出てきました。

また「情け深い」という言葉は「相手に対して親切にふるまうこと」、「高ぶらない」という言葉は「見せびらかすことを中心とした自慢屋にならない」と出てきました。紫陽花の花言葉である「忍耐強い愛情」、「寛容」、「謙虚」と重なりました。そして、あじさい街道を整備した方とも重なります。

忍耐強く毎日清掃し、親切に対応してくださり、見せびらかすわけではなく「綺麗と言ってくれるだけで十分」と言って、見に来る人々の笑顔のために働いてくださっています。このチャペルで一緒に見つめているイエス・キリストというお方もそうです。

私たち一人ひとりを愛し、守ってくださり、決して高ぶることなく、私たちのために、命を投げ出してくださったお方です。そのお方の「愛」を私たちはこのチャペルで見つめたいと思います。今この時に戦争によって多くの血が流されている時代だからこそ、私たちには「本当の愛」が必要です。

この世界にはもっと「忍耐強い愛情」、「寛容」、「謙虚」というものが必要です。このことによって多くの命が守られ、生かされるのです。大げさと思われるかもしれませんが、聖書に書かれてある「愛」は、世界を変えることができる愛だと私は信じて疑っていません。

世界が争いで満ちているこの今だからこそ、私たちがイエスのお示しになった「愛」に生きるならば、きっとこの世界の将来へつながります。

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