6月16日（火）聖書　マタイによる福音書　6章25～34節　音楽科　三浦

皆さんは、自分を整えるためにしていることはありますか？

整える、とは整理する、必要なものをそろえる、本来あるべききちんとした状態にする、という意味を持っています。

私たちは、学校生活を送るためにいろいろな部分で「整える」ことが必要になります。

学校生活を送るためには、まず自分の体が整うことが必要です。

そして、何よりも大切なのは、自分の心を整えることです。

心を整えることはあまり簡単なことではないかもしれません。

友だちとちょっといやな雰囲気になった。

自分がとった態度が相手にどう思われているか不安。

やらないといけない宿題が間に合わなくて先生になんて言おうか気が重い。

いろいろ考えると、嫌なことばかりになって学校に行きたくない気持ちのほうが大きくなることもあるでしょう。

そんな中で、どうやって自分の心を整えるのでしょう。

残念ながら、「こうしたら心は整います」という画期的な方法はありません。

ないから、一人ひとりが悩むのだと思いますし、むしろ、悩むことが必要なのだと思います。

新型コロナウイルス感染症の問題で、私たちは様々な場面で悩むことが多くなったと思います。

自分の不安や悩みを、自分より弱い存在や、自分とは関係ないと勝手に思う相手にぶつけることは、自分自身を大切にしていないことと同じです。

私たちは誰でも、大切にされたいと思いながら、自分で自分を大切にすることがなんなのか、考えることが少なくなっているように思います。

自分を大切にする、ということは、自分がやりたいようにやる、自分の思いを優先する、ということではありません。

本当に自分を大切にする、ということは、自分が抱えている思いをそのまま自分で受け止める、ということではないでしょうか。

考え続けないといけないことは、何もしないでこのままの自分でいてよい、ということではない、ということです。

それぞれが持っているものを大切に育てていくことが求められています。

自分の課題をしっかりと見つめて、一歩でも進める努力をすること、できない自分を見捨てないでしっかりと歩む努力をすること、ここから始まるのだと思います。

今日１日も受け止められている一人ひとりとして歩んでいきましょう。