礼拝の話

2019/06/22 

6月22日(土)学園祭聖書:ヤコブの手紙 3章17~18節 校長 小西二巳夫

今日は学園祭当日、本番の日です。6月のオープンスクールも同時進行であります。
準備がまだ終わっていないと焦り気味の人もいるのではないでしょうか。礼拝をしているどころではない、早く終わってほしいと思っている人もいるかもしれません。
大事な1日です。
だからこそ、心静かに落ち着かせる時間、自分を見つめ直す時間の礼拝を大切にすることから清和は1日を始めるのです。
先日、「MOTTAINAI」と縦書きのシャツを着て歩く人を見ました。
「もったいない」とはもともと仏教の言葉で漢字にすると「勿体無い」。
意味は、本来あるべき姿がなくなるのを惜しみ、嘆くことです。
もともと「不都合なこと」との意味に使われていましたが、今は「物の価値を十分に生かしていない、ムダにしている」そのような状態が言葉になっています。
「もったいない」に似た言葉に「ケチ」があります。
この2つには大きな違いがあります。
自分だけのもの、分け合うことなんてとんでもない、というのがケチです。
それに対して「もったいない」には分かち合う心、つまり愛があります。
「もったいない」は人間が持てる、そして平和に生きるために与えられた最高の知恵だということです。
今日の聖書の言葉からも「もったいない」最大のものが「戦争」だということがわかります。
武器による争いは奪い合いや殺し合いにつながり、幸せな生活を根こそぎ壊します。
それに加えて人の心に大きな傷を残します。
「もったいない」から気付かされることは、人間にとって一番もったいないのは、神さまから与えられた知恵を使わないことです。
「ベストをつくさない」ことほど人生において、もったいないことはないというのです。
清和で学ぶ皆さんにとって、学園祭は神さまから与えられた知恵をしっかり出し合うときの1つです。
自分のためではなく、仲間のために自分の時間をしっかり差し出す。
自分が持っている知恵、エネルギーを他者のために使う。
そこに清和の学園祭の目的があり、本当の楽しさがあります。
神さまが自分に与えてくださっている価値を十分に生かそうとしたら、間違いなく楽しい1日、楽しい自分になっていけるのです。
それでは、今日1日あれこれいうことなく、自分の持てる力、持てる知恵、持てる時間をしっかり使いましょう。

学校生活の様子

学校生活|中学校一覧へ

学校生活|高校一覧へ

学校生活一覧へ

礼拝の話一覧へ

中学・高校 学年の通信から一覧へ

クラブ活動一覧へ

▲ページトップへ