礼拝の話

2020/06/29 

6月29日(月)聖書 創世記 2章6~7節 校長 小西二巳夫

先週土曜日、6月のオープンスクールがありました。

6月のオープンスクールは例年、学園祭と一緒に行います。

学園祭と一緒にオープンスクールを行うのは、みなさんの様子をみてもらえるからです。

在校生のみなさんと直接出会うことで入学後の学校生活がイメージできます。

学園祭が中止になった今年は、生徒会、ハンドベル、アンサンブルの人たちに協力してもらいました。

オープンスクールでは個別相談も行います。

ある中学生と保護者が「みなさんを見て安心しました」と話されました。

ふつうの息づかいで過ごせたそうです。

ふつうに呼吸できることの大切さを私も実感しています。

私は週に5日程度、朝早い時間に10キロをランニングします。

走り始めてすぐに「呼吸・息づかい」でその日の体調がわかります。

ふつうに呼吸ができる時は間違いなく体調が良いのです。

筋肉にはアウターマッスル(見た目にわかる筋肉)とインナーマッスル(目に見えない内側の筋肉)があります。

私がふつうに呼吸をすることを考えながら走るのは、インナーマッスルが鍛えられるからです。

これを鍛えると体の中心、体感がしっかりしてシャキッとします。

インナーマッスルを鍛えるためには、ゆっくり吸ってゆっくり吐くことが必要です。

呼吸を自然にしないとインナーマッスルは強くなりません。

アウターマッスルとインナーマッスルの鍛え方、そして呼吸の仕方はそのまま学習、勉強にも当てはまります。

清和は根本的にはインナーマッスルを鍛えるように、その人が内側に持っている能力や考える力、それを引き出す学び方をしてもらおうと考えてきました。

そのためには、まず安心して呼吸ができる学校生活にする必要があるわけです。

オープンスクールのアンケートの質問に、清和のどこがよかったかがあります。

その中で圧倒的に多かったのが、学校の雰囲気が良かった、です。

雰囲気は大切ですが、とても壊れやすい、もろいものです。

オープンスクールに来られた人が学校に願うのは、楽をしたい、ではなく、安心して学びたい、です。

そこで自分のよさや持っている力を引き出してくれる環境を探すのです。

そのことの大切さを人間の誕生の最初から考えているのが聖書です。

今日の箇所には神さまが息を吹き入れられて、人は本当の意味で生きるものとなった、と書かれています。

神さまが息を吹き入れられるのですから、これ以上安心なことはありません。

そこでさらに気づかされることがあります。

それは、自分が安心した呼吸ができるのと同じように、それを他の人もまたできるようにする責任が私たち一人ひとりに与えられていることです。

それがしっかりされている時、それが雰囲気になるのです。

気に入らないからとつまらない悪口をいったり、スマホを使って無責任な書き込みをしたり、つぶやいたりすることがあります。

それがどれほど人の心を傷つけ、その人の安心した呼吸を奪うことになるのか、知らなかった、気づかなかったですませてはダメだということです。

他の人の安心できる雰囲気、息づかい、呼吸を奪うことは、人間だけでなく、神さまを傷つけ、神さまを敵に回すことになるのです。

外部の人が感じてくれた雰囲気を自分が作り出していること、それをしっかり守っていくことが自分の学校生活を充実させるとの自覚を忘れず、新しい1週間に臨みましょう。

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