礼拝の話

2019/06/04 

6月4日(火)聖書:エフェソの信徒への手紙4章26~27節 国語科 古口

みなさんは「アンガーマネジメント」という言葉を聞いたことがありますか。

「アンガー」は怒りやいらだちの感情、「マネジメント」は管理するという意味の言葉です。つまり「アンガーマネジメント」とは「怒りを管理する」ということで、怒りを爆発させるのではなくうまくコントロールして、適切な問題の解決に結びつけようというものです。

怒りは誰もが持っている正常な感情です。

この「怒り」の感情とうまく付き合えるかどうかということは、私たちが人生を豊かで幸せに送るための大きな課題だと言えます。

今日の聖書の箇所には「怒ることがあっても、罪を犯してはなりません。日が暮れるまで怒ったままでいてはいけません。」とありました。

聖書は「怒ってはいけません」とは言っていなくて、「怒り」という感情を否定しません。

聖書が私たちに教えているのは、「怒りによって本来の自分を見失うことや、怒りの感情に支配され続けることに気をつけなさい」ということです。

人間関係において、怒りは対立をもたらしやすい感情です。

怒りは伝染しやすく、怒りに怒りで返すことはとても簡単なことだからです。

だからこそ、その扱いに慎重になる必要があります。

怒りそうになったときは、自分の中に「怒り」の感情があることを認め、「なぜ自分は怒っているのか」と考えることで、自分の本来の感情ときちんと向き合う必要があります。

そのためにはまず一呼吸置くことが大切です。

怒りそうになったら、深呼吸をし、遠くを見たり、その場を離れたりすることで、気持ちの爆発を抑えます。

そのうえで、相手に目を向けるのではなく、自分に目を向けるようにします。

勇気を出して見た先には、きっと弱くて優しいあなたがいるのだと思います。

その自分を受け止め、自分の本来の気持ちを素直に伝えることができたら、よい人間関係を築いていくことができます。

周りの人が怒っているときには、その人の本来の感情はなにかなと考えてみると、違った受け止め方ができるかもしれません。

「怒っているときには別の感情が奥にある」という心の原則を知って、「怒り」の感情とうまく付き合っていきたいと思います。

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