礼拝の話

2021/06/04 

6月4日(金) 聖書 ガラテヤの信徒への手紙 3章21~22節 保健体育科 伊勢脇

「胎内記憶」という言葉を聞いたことがありますか。

これはお母さんのおなかの中にいる赤ちゃんがおなかの中の事を覚えているという話です。

赤ちゃんはお腹にいる時から意識を持っている、聞こえている、だから優しく話しかけてあげるという考え方があります。

これはお腹にいる時から産まれるまでの何か月かの間に、目には見えていないけれど、すでに赤ちゃんを一人の人間として認めている、「赤ちゃんを一人の人間として尊重している」ということと言えます。

そして、お母さんの声や周りの声はおなかの赤ちゃんに届いているといいます。

お母さんは話しかけ、赤ちゃんの存在を意識することで、より身近に感じ、絆が強まり、一緒にいる感動がより強くなります。

また、妊娠というお母さんの変化を敏感に感じ取って、お母さんがお腹の赤ちゃんをとても大事にしていることに嫉妬してしまうお兄ちゃん、お姉ちゃんも多くいるそうです。

態度に出したり、出さなかったり、嫉妬や不安の強さは子どもによって違いますが、見えない相手に特別な感情が生まれます。

では、その話かけに赤ちゃんが返事をしてくれるのでしょうか。

対話はできるのでしょうか。

最近の体験から対話はできると思います。

私のお腹の中の赤ちゃんは、もうすぐ9か月になりますが、話しかけるとよく返事を返してくれます。

「おはよう」や「今日も元気ですか」とお腹をさすって声をかけると、中からお腹をぐんぐんと押し返してくれたりします。

それを見て、2歳の息子は抱っこと甘えてきたり、ぐずったりします。

最近は息子にもまだ生まれていないおなかの中の赤ちゃんへ一緒に話しかけるように教えています。

息子は、私のおなかを撫でながら「赤ちゃん、おはよう」「赤ちゃん、よしよし」と話しかけてくれます。

どんな生命ともやりとりが出来る、本来私たちがもっている力です。

生き物全てにはいのちがあります。

植物や花とも話すことができます。

対話によって植物や花のいのちが輝くようになります。

大きな木に成長したり、きれいな花が咲いたり、枯れかけていた木も再びよみがえります。

いのちには、私たちから発する言葉や思いが「ひびき」として伝わり、エネルギーと感じるセンサーがあります。

それに答えて、自分の持つ最大の力を発揮しようとします。

対話は、「目に見えるものと見えないもの」双方を感じ取って、お話することです。

ことばだけでなく顔の表情や声、視線、ジェスチャー、直感、インスピレーションも使って意思、感情、思考を感じ、お互いを尊重して、やり取りすることです。

お互いを尊重して、思いを寄せ合い、感じ合うことを忘れなければ目に見えるもの、見えないもの関係なくお話ができます。

それだけではなく対話をすることによって、相手だけでなく対話しようとする自分自身が生き生きとしてきます。

私は実際、お腹の子によって体験できています。

相手のことを考えているようで、実は自分が生かされていることをお腹の子とやり取りすることで実感しています。

本当の対話という時間を、今しかない限られた時間を神さまから与えられているなと感じています。

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