礼拝の話

2024/07/23 

7月17日(水) 聖書 ホセア書 10章12節 音楽科 三浦

先日、久しぶりに演奏会を依頼され、地元に帰省しました。

2日間、音を決めたり、練習したり、という時間を使って、3日目に本番を迎えました。

時間となり、演奏者として紹介され、演奏をはじめ1時間、わたし自身の練習不足は否めないにしても、無事に終えることができ本当にほっとしました。

今回演奏会を依頼されたのは、昨年から行っている学校修繕献金のお願いをお送りしたことにありました。

牧師先生がお手製の募金箱を作ってくださり、学校の後援会献金へのお願いもアピールしてくださり、演奏会後、募金箱にはかなりの金額が集まっていました。

聴きに来てくださった方々が、それぞれの志しでお捧げくださったものです。大切に持って帰り、早速、学校に献金できたことは感謝でした。

演奏会が終わり、ほっと一息ついていた時です。ほとんどの人が帰った教会に、一人の青年が現れました。

彼は開口一番「あの!オルガン演奏会、もう終わっちゃいましたか??」と言いました。

終わってしまったということを聞くと、とても残念そうな感じで、「上の礼拝堂、入れますか?オルガン見れますか?」と言うので、「もしよかったら、礼拝堂、ご案内しますよ。オルガンも弾きましょう。なにか覚えている讃美歌はありますか?」と言うと、とってもびっくりした顔をされました。

幼稚園の頃に、この教会に見学をしに来たことがあるといったので、せっかくなら知っている、記憶にある讃美歌がいいなぁと思ってリクエストを聞きました。

弾き終わると、彼はわたしに深々とお辞儀をし、「急に来た僕のためにありがとうございました」と言い、幼稚園時代のクリスマスの聖誕劇の思い出を話してくれました。

大人っぽい雰囲気の子だったので、大学生だと思って聞いてみると、高校2年生でした。

その話を聴きながら、彼の中で、幼い頃に過ごしたキリスト教学校、キリスト教幼稚園での体験は確かに彼の中で育ち、今日、思いがけない方法で現れることになったのだろうと思いました。

わたしが、地元で演奏会をすることになったのも、ある意味偶然のタイミングです。最初から計画して、というものではありませんでした。依頼され、このタイミングを用意されたものでした。

初めて会った人も、久しぶりにあった人も、1つの場所に集まり、思いを一つにして過ごすことができることは本当に大切なことなのだと思います。

この清和での2024年度、最初の学期がまもなく終わろうとしています。日々の学びで、多くのことを体験し、考え、過ごしています。

わたしたち自身に、一人ひとりの実りとなるための種を蒔くこと。その種を大切に育てるための土地を耕すこと、与えられる恵みの雨を待つこと。

この学校生活1つ1つを通して、わたしたちが得ていくことの1つ1つが、どのような場面で私たち自身を支えることになるか、その時にはわからないことがたくさんあります。

でも、ここでの1日1日が、わたしたちのこれからを支えることになることは確かです。この1学期を終えるにあたり、お互いに心を合わせて過ごしましょう。

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