礼拝の話

2024/07/04 

7月3日(水) 聖書 テサロニケの信徒への手紙Ⅰ 5章16~18節 保健体育科 山﨑

私は高校卒業後、9年前に高知に戻ってくるまで、進学先や就職先で県外を転々としていました。

いろいろな人と出会い、自分の高校生までの価値観や考え方が、本当に狭くて、幼いものであったと思い知らされました。

県外のある私学の中学・高校で勤務していたときのことです。

私はそこでダンス部の顧問をしていましたが、その学校のダンス部はいろいろなダンスを踊る公演をする活動と、もう一つ、ミュージカル公演の活動も行なっていました。

このミュージカル公演は、芸能界でプロとしてお芝居やミュージカルをしている俳優さんにも加わっていただき行われていました。

公演の当日には、出演されている俳優さんに招待された知り合いの芸能人の方も公演を見に来られることがありました。

その中の一人に「ウド鈴木さん」がいました。

ある年の公演当日、ウドさんから事前に、仕事の都合で少し遅れて来場するとの連絡がりました。

私がホールの玄関付近で待っていると、開口一番「遅れてすみません。待っていてくださってありがとうございます。本当にすみません。すみません。」と腰を低くし、前かがみになって、何度も何度も謝りながら入って来られたのです。

すでに開演していて、客席が暗かったので、席までご案内したのですが、その間もずっと「すみません。ありがとうございます。」と繰り返されていました。

ほんのわずかな時間の関わりでしたが、「きっとウドさんは誰に対しても同じ態度で接することができる人なんだろうな」と思ったのと同時に、「どんな立場になっても、誰に対しても、謙虚な気持ちや姿勢で人と接することを忘れてはいけない」ということを教わったように思います。

「謙虚」とは、言葉や行動をつつしみ、相手を敬い、へりくだって、素直に受け入れる態度で人と接することを言います。つまり、相手や周囲の人のせいにせず、様々な状況や結果を全て受け入れる、ということです。

どんな時でも、どんな場面でも、そして誰に対しても、謙虚な気持ちを持っていれば、それが態度や言葉に自然と表われ、良い人間関係を築くことにつながるのだ思います。

すべての出来事で、全ての人に対して、パーフェクトにそれを実践することは難しいかもしれませんが、出来る限り、相手を受け入れ、相手に感謝する気持ちを持って、一日一日を歩んでいければと思います。

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