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2019/07/04 

7月2日(火)聖書:エフェソの信徒への手紙 1章17~18節 校長 小西二巳夫

窓の外を見てわかるように、清和は相当緑が濃い中にある学校です。

ということはそれだけ緑を好む生き物もたくさんいるということです。

蚊も出ます。逃して残念、と思った私に追い打ちをかけるように妻の声が飛んできます。

「なんでわざわざ殺そうとするの?」

私の小さいときからの習慣に、ゴキブリを見たらスリッパでバシッ!!がありますが、これも妻の前ですると、とんでもない人間を見るような目で見られます。

最近は○○ガールという呼び方をすることがよくあります。

虫ガールの元祖のような女の子がある書物に出てきます。

「堤中納言物語」という平安時代の後期に書かれたものの中に「虫めづる姫君」という話が出てきます。

今回初めて知ったのですが、妻は「虫めづる姫君」の話が大好きで、高校時代にものすごく共感したとのことです。

このお姫様は毛虫のように見た目がぞっとするような生き物も、それを飼ってよく観察すれば、とても魅力的に思えると言います。

愛、愛するにもいろいろな種類がありますが、物事をよく見て、考えることによって生まれてくる愛がめづるです。

そして、このめづるという愛を知るか知らないかによって、人生は大きく違ったものになります。

清和は生き物が溢れる環境の中に学校があります。

その小さな生き物をよく見つめ、観察するとそこに生きていることへの愛が生まれてきます。

清和はオーガニクスなどの取り組みを通して、清和に学ぶ1人ひとりを現代の虫めづる姫君、女性を育てようとしているということもできます。

虫めづる姫君というのは、みんながこう考えているから、と周りの意見に流されないで、物事の本質を見て、そこから自分の考えを作っていく人のことです。

それを一言で言うと、素敵な人、になります。

それは聖書の書かれた目的が、人が美しくなるため、ということとぴったり重なります。

それでは、1学期期末テストを迎えるこの時、めづる人を目指した1日1日にしていきましょう。

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