清和女子中高等学校。創立113年の高知県の私立女子校。キリスト教主義の中高一貫校です。
2021/07/12
期末試験も終わり、今週は夏期プログラムが行われます。
今日の聖書箇所には、私たちは賜物を授かっている、とありました。
賜物という言葉は、新約聖書の原語、ギリシア語では「カリスマ」、英語の聖書では「ギフト」という単語で書かれています。
違う印象を持つ二つの言葉「カリスマ」「ギフト」ですが、「特別なもの」という点では共通している言葉なのかな、と思います。
「カリスマ」は、特別に凄い人・絶対的な存在に対して使われることが多い言葉ですが、聖書で賜物と訳される、この「カリスマ」は、唯一絶対の神が、私たちに与えてくれる唯一絶対の素晴らしい贈り物、という意味になります。
素晴らしい贈り物ですので、英語の「ギフト」もしっくりきます。
そのように考えると、私たち一人ひとりには、他の人とは違う、私にとって大切な唯一の贈り物が、すでに神から与えられていることが分かります。
今日の聖書は、神からその「カリスマ」「ギフト」が、私たちにも授けられていることを教えてくれています。
それと同時に、その神から授かった賜物の善い管理者として生かし、互いに仕えることの大切さをも教えてくれています。
神は、一人ひとりに授けた賜物が、ただ自分のためだけに使われることを望んではいないでしょう。
神は、一人ひとりが与えられたその賜物を、まずはしっかり管理すること、その賜物を失わないようにすることを望んでおられます。
そして、その賜物の善い管理者として、賜物を生かして互いに仕えることを、神は求めておられます。
互いに仕えることで、互いに支えるなかで、私たちに与えられた賜物は、より輝くものになるのではないでしょうか。
大谷選手が周りのチームメイトに振りまく笑顔、楽しくプレーする姿は、たとえチームが負けていても、チーム全体に、いや球場全体に良い影響を与えています。
私たちが神から与えられている賜物は何でしょうか。
それは自分では気づきにくいものかもしれません。
しかし神は、一人ひとりを大切な存在として受けとめるとともに、一人ひとりに違った、その人だけの特別な賜物を授けてくれています。
今日から始まる夏期プログラムのなかで、皆さんは周りのクラスメイトと協力しながら、取り組んでいくと思います。
その中で、自分の持てるものを生かして、互いに賜物を生かしながら、良い学びの時間にしてほしいと思います。