礼拝の話

2019/09/19 

9月19日(木)聖書:詩編37編23節 社会科 山脇

皆さんはあの時、「こうしておけば良かった」と思うことはないでしょうか。

自分の言動を振り返り、反省することも大切なことですが、もっと大切なことは、「次はこうしよう」と思い、行動することではないかと思わされたことがあります。

 10年以上前の卒業生の話です。

将来の目標をしっかり持って、進学した彼女ですが、早速夏休みに行われた実習で1つの指示を聞き逃したために留年が決まりました。

「悔しい」と泣きながら電話をかけてきた彼女ですが、その後、その反省を活かし、介護の勉強と実習に真剣に取り組みました。

一度失敗したから「もういい」と諦めるのではなく、もう一度、介護士になるという目標を目指して勉学に励みました。

順調に進級し、就職先も決まった頃、再び電話がありました。

その時の一言目も「悔しい」でした。

「また何かやらかしたか」と思ったのですが、話を聴くとそうではありませんでした。

 その日、アルバイトに向かう電車で障がいを持った方が隣に座ったそうです。

日頃から病院での実習やグループホームで障がいを持つ人とも接しているのに、いざとなると、どう接して良いのか焦ってしまい、「どうしよう」と思ってしまった。

「そう思った自分が許せないし悔しい」と、電話の向こうで泣いていました。

彼女はそのことをとても悔しがり、心から自分自身を責めているように感じました。

ただ、会話の最後に、「次は絶対にこんな気持ちにならないようにする」と力強く言ったのです。

この経験をバネにする、という強い意志を感じました。

「悔しい」「情けない」で終わるのではなく、「次こそは」という強い想いです。

彼女との会話を通して、話を聴いているこちらの方が、多くのことを学ばせてもらった気がしました。

 聖書には、「主は人の一歩一歩を定め、御旨にかなう道を備えてくださる。」とありました。

自分にとって、悔しいことや情けないと思う経験も、もしかしたら神様が用意してくださった、大切な一歩なのかもしれません。

何もかも上手くいくことはありません。

「失敗した」と思いながらも、その経験を糧にして、また一歩、歩んで行くのだと思います。

今日の一日の歩みも、私たちにとって、大切な一歩です。

昨日とは違う、今日の歩みを大切にしましょう。

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