礼拝の話

2022/09/28 

9月20日(火) 聖書 ルカによる福音書 12章32~34節 音楽科 三浦

秋は「〇〇の秋」と呼ばれることがよくあります。

スポーツの秋、読書の秋、芸術の秋、食欲の秋などいろいろあります。

日曜市の野菜や果物も夏の物から秋の物へを変わっていき、まさしく「実りの秋」です。

季節が変わっていき、さまざまな恵みの実りがあるように、私たちも日々成長していきます。

では、私の、そしてあなたの「実り」はなんでしょうか。

これを考えるときに大切なのは、良かったと思えることも、ちょっと失敗したなぁと思うことも、ああしたらよかったのかも、と思ったことも、すべては自分自身の大切な成長の過程であるということを知るということでしょう。

失敗したくてする人はいません。

でも、いろいろな関係性の中で、いろいろな出来事の中で、わたしたちは多くの失敗を体験します。

なかには、もう立ち上がれないと足がすくむような思いに捕らわれることもあるでしょう。

でも、そこですべてが終わりか、というとそうではないでしょう。

以前の礼拝で、「0トレランス」というお話がありましたが、「0トレランス」とは、もともとは品質管理についての言葉で、わずかな不具合も見逃さずに、不良品を徹底的に排除すること、と意味を調べるとあります。

本当に0か100か、よいか悪いか、できるかできないか、だけの世界で、わたしたちは測られなければならないのでしょうか。

もちろん、よい、悪い、できる、できない、で考えないといけないことはあります。

しかし、一人ひとり違う人間である以上、それぞれの能力も、必要も、違います。

わたしたちは弱い生き物ですから、どうしても他者、周りからの目が気になることもありますが、自分自身を見つめるときに大切なのは、本当の自分はどうしたいのか、どうなりたいのかを大切に考えることだと思います。

誰かに認められたから自分を認められるのではなく、「あなたがあなただから」という言葉ではなく、「私は私だから、私を大切にできる」ということが大切なのだと思います。

今日の聖書の箇所には「天に宝を積みなさい」とあります。

これは、自分のためだけに自分の能力を使うのではなく、自分のために、そして周りの人たちのために、自分の力を精一杯誠実に使いましょう、ということだと私は思っています。

体育大会が終わり、今日からまた2学期の大切な日々が始まります。

1日1日を丁寧に、そして自分の「実り」を考え、見つめながら過ごしたいと思います。

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