感動する授業「エサはないか」

2014年06月04日

なぜ人間は、一万年前に人類にだけ独自の文明社会を創り出したのでしょうか。「それは、人間は学ぶ能力が高く、おそらく学ぶことが好きで、学ぶことが楽しい動物だからではないか」と高知大学の元学長立川凉先生は話しておられます。人間の知恵、知識と能力はどこで創られるのでしょう。その多くは人間社会の生活の中で形成されています。もちろん、その基礎を育てているのは家庭であり、学校です。とりわけ、私たちは学校で新しいことを学んでは「学ぶ喜び」を味わっています。皆さんも心に残った授業や、感動した授業を受けた経験があることでしょう。同じ授業は二度と戻ってきません。毎日の授業を大切にしてください。
作家で医師であった北杜夫さんは、明治時代の歌人であり医師であった斉藤茂吉の息子です。『どくとるマンボウ航海記』や『白きたおやかな峰』など、探検や登山隊に医師として同行してはそれを小説にしています。その北杜夫さんのあるエッセーに「中学の頃、私は優等生であったけれど地理の点はあまり良くなかった。なぜなら、その授業時間、習っている場所と関係なく、地図を眺めては夢想にふけっていたからである。そんな中で、世界地理になってから一度良い点をとったことがある。それはエジプトの授業であった。当時の先生は色が黒いのでスマトラというあだ名があった。スマトラ先生は次のような話をした。<毎年、ナイル川が増水して、後に豊かな土が残る。したがって農業が栄え、人々は食物に苦しむことはない。食物が不足すると、人間は「エサはないか」と地面を見て歩く。ところが、食物に困らぬエジプトの民は、空・天などを見上げるようになる。ゆとりである。すると美しい星空が見える。こうして天文学なんてものが生まれてきた。エジプトの文明はナイル川の増水によって開かれたのである。この話はおもしろかった。試験の時、たまたまエジプトが出た。私は先生の言葉そのままに、「エサはないか」と書き、97点をもらった。>この感動をみなさんも。

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