清和女子中高等学校。創立113年の高知県の私立女子校。キリスト教主義の中高一貫校です。
2025/06/03
聖書 マタイによる福音書 5章8~9節
明日から、中学生は長崎へ研修旅行に出かけます。
先週の礼拝でお話したホセ・ムヒカさんは2016年に日本を訪れ、一番印象に残った訪問先に、原子爆弾が落とされた広島をあげました。
原爆資料館を見学した後に、芳名禄に「倫理を伴わない科学は、想像もできない邪悪なものに利用されかねない。地球上で人間だけが同じ過ちを繰り返す。わたしたちは過去の過ちから学んだだろうか」と記したといいます。
世界中のニュースを見ると、このムヒカさんが言っている「倫理を伴わない」という部分が段々と強くなっているように思います。
わたしたちにとって、幸せとは何なのでしょうか。
2020年に政治の世界を引退したムヒカさんは、最後の演説で「人生で成功することは、人を負かすことではない。倒れるたびに起き上がることだ」と呼びかけたといいます。
「地球上で人間だけが同じ過ちを繰り返す。わたしたちは過去の過ちから学んだだろうか」と、今を生きるわたしたちに大切なメッセージを残したこの人に、わたしたちは自分の人生の最後に、どのような返答ができるのでしょうか。
自分さえよければよい、自分の国だけがよくなればよい、という空気感が世界中を覆う中、その結果としての2つの大きな戦争を体験し、平和憲法、平和国家という名のもとに、この約80年間を過ごして来た、日本に生きる私たちとして、どのように生きるのか、真剣に考える毎日にしたいと思います。
そして、長崎という被爆地を訪ね、日本のキリスト教徒の迫害の地を訪ねることで、より自分自身の中に、今を生かされていることを感じる研修の時としたいと思います。
