礼拝の話

2025/06/24 

山 脇(社会科)

聖書 ルカによる福音書 14章1~6節

国際赤十字社の創設したスイスの実業家アンリ=デュナンは、1901年に第1回ノーベル平和賞を受賞しました。
彼が、国際赤十字社を創設するに至った経緯に、1859年の今日、6月24日の出来事があります。
彼がイタリア半島北部のソルフェリーノという、イタリア統一戦争において最大の激戦地といわれる場所の近くを通りかかった時、そこにはおよそ4万人の死傷者が打ち捨てられたままだったといいます。
この惨状を目の当たりにしたデュナンは、救援活動をしている女性たちとともに負傷兵の救護にあたります。
デュナンは、「傷ついた兵士はもはや兵士ではない。人間である。人間同士としてその尊い生命は救われなければならない」と語り、なぜ、敵味方関係なく救護するのかを問われた際には「人類はみな兄弟」と答えています。

1864年、ジュネーヴ条約が調印され、国際赤十字社が正式に誕生しました。
こうして国際赤十字社を創設したデュナンでしたが、その後、デュナンには大きな苦難がのしかかります。
デュナンは理事を務めていた銀行が倒産、自ら行っていたアルジェリアでの農場、製粉会社の倒産などの事業の失敗が続き、破産宣告を受け、住む場所を失い、各地を放浪し、病に倒れたデュナンはスイスの病院で過ごすことになります。
1895年、入院中のデュナンのもとにスイス東部の新聞社の編集長が現れ、デュナンを取材し、今までの功績を新聞で大きく報じたことで、長い間忘れ去られていたデュナンの功績が再び脚光を浴びるようになりました。

何かのために行動するその一歩は、小さな一歩、時に忘れ去られる一歩かもしれません。
しかし、その一歩が大きな歩みにつながる一歩、希望につながる一歩になるかもしれないことを、デュナンの人生は教えてくれます。
学園祭の学びを進める中で、自分にできることは何かを考えることは、小さな一歩なのかもしれません。
しかし、その一歩は歩み続けることで大きな道にもなるということを願い、学び続けていきたいと思います。

学校生活の様子

学校生活一覧へ

学校生活|高校一覧へ

学校生活|中学校一覧へ

礼拝の話一覧へ

中学・高校 学年の通信から一覧へ

クラブ活動一覧へ

▲ページトップへ