清和女子中高等学校。創立113年の高知県の私立女子校。キリスト教主義の中高一貫校です。
2025/10/22
聖書 マタイによる福音書 5章43~45節
東京の秋葉原にイスラム教のモスクを建てる計画があり、これに反対する人たちがいるというニュースを目にしました。
街の景観が変わってしまうとか、スピーカーでイスラムの聖典コーランの朗誦を流して、大きな声でお祈りするので騒音が心配、などの理由で反対運動を起こしている人たちがいるということでした。
いろいろな情報に触れると、差別意識や敵意などがその奥にはあるように思います。
歴史を振り返れば、宗教はしばしば、争いの原因となりました。
キリスト教とイスラム教も、血で血を洗う激しい争いを、繰り返してきました。
イエスさまは「敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい」と教えられました。
世界には戦争だけでなく、小さな集まりの中でも争いや仲違いがあります。
そのような中で、敵を愛しなさいという教えなど、どうやって守れるのかと、途方に暮れる思いがしますが、イエスさまは「あなたが敵だと思っているその人は、本当にあなたの敵ですか?」と言われているように思います。
私も、誰かを、あるいは何かの集まりを、敵であるように感じたことがありますが、その人は最初から敵だったのではなく、私がその人を敵だと決めつけていたのでした。
敵対している関係のほとんどの場合は、いや、おそらくそのすべてが、同じように勝手な決めつけによるものだと思います。
今、争いごとが絶えない世界の現実がありますが、たとえ小さくとも、互いに愛し合い受け入れ合う交わりを、根気強く作り続けることで、やがて世界の平和につながります。
「敵を愛しなさい、その人は、本当は敵ではないのだから」と言われ、私たちのもとに寄り添ってくださったイエスさまの言葉により、この希望が私たちには与えられています。
