清和女子中高等学校。創立113年の高知県の私立女子校。キリスト教主義の中高一貫校です。
2025/06/26
聖書 創世記 9章8~17節
聖書では、創世記にある「洪水物語」に虹がでてきます。
人間の悪を深く嘆いた神は、大雨を降らせ、洪水を引き起こしましたが、そのことを後悔し、「人間の悪の故に、大地も人間も2度と滅ぼさない」と契約を立てられます。
その契約のしるしとして、雲の間に「虹」を置かれました。
ここで、注目したいのは、神が人間との関係を改めていることです。
つまり、人間を滅ぼす神から、過ちを悔い改める人間をゆるす神になられたのです。
洪水の結果、残されたノアたちが良い存在だから、滅ぼさないのでありません。
人間は、初めから不完全な存在だから滅ぼさないというのです。
この聖書・創世記は、欲望と武力にまみれた敗戦の結果、バビロン捕囚という絶望の中で、語り継がれた物語です。
バビロン捕囚の時代、イスラエルの人々は、自分たちが犯した取り返しのつかない過ちを思い知り、目の前にある現実は、神に見離された結果なのだと、思う他ありませんでした。
けれども、洪水物語を語り継ぎながら、空にかかる虹を待ち望んだはずです。
虹を見つけては、過ちを悔い改める人間をゆるし、祝福する神の約束に立ち返っていったのです。
イスラエルの人々にとって、虹は未来へ希望をつなぐものでした。
けれども、今日もイスラエルやパレスチナを始め、毎日のように各地の戦争のニュースが流れてきます。
神がもう2度と人間や生き物を滅ぼさないと約束されたこの大地が、戦争で破壊され続けています。
洪水物語以前のような過ちを、人間自らが繰り返しています。
虹は、私たちにとっても希望のしるしです。
どんなに世界が絶望的に思えても、神は決してこの世界や人間が滅ぼすことを望んではおられません。
この神の約束を、この約束に応えて歩んだ平和の主イエスを、希望として歩んでいきましょう。
