清和女子中高等学校。創立113年の高知県の私立女子校。キリスト教主義の中高一貫校です。
2025/05/26
聖書 マルコによる福音書 2章13~17節
『暮しの手帖』という日本の敗戦直後の1946年に作られた雑誌があります。
暮らしの中でベースとなるのが「ふつうに食べる」です。
食べること、その暮らしを守るのが国の役目ですが、それを簡単に奪って戦争を始めた国を信用することはできないと考えたのが花森安治という人でした。
ふつうに食べることを奪われる体験をした花森さんは『暮らしの手帖』で、何を食べるのか、誰と食べるのか、など「食べる」にこだわる記事を毎回掲載することを決めました。
「食べる」ことに2000年以上前に徹底的にこだわったのがイエスです。
イエスが生まれて30年間過ごしたガリラヤ地方は、本来食べるものに恵まれた地域でした。しかしローマ帝国や周辺国の権力者の暴力によって、またユダヤ教の指導者たちの宗教的圧力によって食料を奪われていました。
そのためにガリラヤの人たちの多くは十分に食べることのできない貧しい生活をしなければならず、ふつうの暮らしを取り上げられていたのです。
そのことに深い憤りを感じたのがイエスです。
そのイエスは今、ネタニヤフ首相率いるイスラエルが、ガリラヤ近くのガザの人たちの暮らしを奪い、5万5千人もの人たちの命を奪い、さらに人道支援の食料のガザへの搬入を11週間阻止し、そのために220万人を飢餓状態に陥らせ、その中の24万人を餓死寸前にしていることに対して「医者を…」との厳しい言葉で問いかけているはずです。
同時にイエスが私たち清和に求められているのは、ガザの人たちがふつうの暮らしを取り戻せるよう祈り行動することです。
2か月後の学園祭は清和らしい形で、イエスの求めに応えられるよう取り組みをぜひしたいものです。
